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積み重ねた「11億円超」 国内女子歴代5位、鈴木愛が宿した申ジエの集中力 23勝目、永久シードへあと7勝「思いはあります。ただ…」

国内女子ゴルフツアーの富士通レディース最終日が18日、千葉・東急セブンハンドレッドC西C(6717ヤード、パー72)で開催された。首位で出た鈴木愛(セールスフォース)が4バーディー、1ボギーの69で回って通算15アンダーとし、今季初優勝となるツアー通算23勝目を飾った。前半を終えて6人が12アンダーで首位に並ぶ大混戦だったが、後半に3バーディーを重ねて抜け出した。参考にしていたのは、2週前の日本女子オープンで30勝に到達し、永久シードを獲得した申ジエ(スリーボンド)の精神力だった。

優勝賞金プレートを手に笑顔の鈴木愛(右)【写真:柳田通斉】
優勝賞金プレートを手に笑顔の鈴木愛(右)【写真:柳田通斉】

富士通レディース最終日

 国内女子ゴルフツアーの富士通レディース最終日が18日、千葉・東急セブンハンドレッドC西C(6717ヤード、パー72)で開催された。首位で出た鈴木愛(セールスフォース)が4バーディー、1ボギーの69で回って通算15アンダーとし、今季初優勝となるツアー通算23勝目を飾った。前半を終えて6人が12アンダーで首位に並ぶ大混戦だったが、後半に3バーディーを重ねて抜け出した。参考にしていたのは、2週前の日本女子オープンで30勝に到達し、永久シードを獲得した申ジエ(スリーボンド)の精神力だった。

 スコアが拮抗する展開の中、鈴木は「後半が勝負になる」と思いながら、淡々とプレーしていたという。迎えた14番パー4。第2打をピン4メートルにつけると、途端にスイッチが入った。

「申ジエさんが30勝した時の映像は見ました。ここぞという一打の時は顔つきが変わる。集中力が2倍にも3倍にも見えるんです。私もあそこまで集中力を高められるんじゃないかと。なので、14番と15番は『絶対にこのパットを何が何でも決める』という気持ちで打ちました」

 この連続バーディーが勝利をもたらした。通算23勝は横峯さくら、李知姫と並んだ。現役選手では、全美貞が25勝しているが、鈴木はその中でも最も若い32歳だ。

「不動裕理さんが永久シードを獲得して以降、日本人はそこに到達していません。でも、私があと7勝というところまで来て、『早くそこに行きたいな』という思いはあります。ただ、私はジエさんのようにずっと安定して上位にいるタイプじゃなく、単発で勝つタイプなんですよね」

 思いはあるが、客観的な自己分析もしている。一方で、生涯獲得賞金が11億9265万2116円になり、国内では歴代ランキング5位。同2位(日本人1位)で通算50勝を誇る不動の13億7297万2882円に近付いていることを聞かされると、「日本人トップになれたらうれしいですね。でも、(1位の)ジエさんの記録(15億3901万5289円)は厳しいかな」と笑顔で返した。

 長くトップレベルで戦う中では、いろんな声が耳にも入る。

「自分のゴルフが上手くいかないことに対して、コントロールをできなくて『グリーンを叩くな』とかいろいろ言われています。そうした中で、『毎日ゴルフをしていて楽しくなることはなんだろう』と思って、毎日自分の好きな色だったり、デザインしたウェアを着ることがモチベーションになっています」

 自らプロデュースするウェアを身にまとい、ゴルフに向き合う32歳。今後も申から学んだ「究極の集中力」を武器に、永久シードという険しくも偉大な山へ、歩みを進めていく。

(柳田 通斉 / Michinari Yanagida)



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