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26歳西村優菜、涙の米ツアー初V「苦しかったけど、やっと勝てた」 挑戦4年、87試合目で悲願達成

米女子ゴルフツアーのウォルマートNWアーカンソー選手権最終日が27日(日本時間28日)、米アーカンソー州のピナクルCC(6438ヤード、パー71)で開催された。初日から首位の26歳・西村優菜(スターツ)は1イーグル、5バーディー、2ボギーの66でまとめてトーナメント記録タイの通算21アンダーとし、悲願の米ツアー初優勝を飾った。62で猛チャージをかけた岩井明愛(Honda)が16アンダーで2位。日本勢がワンツーフィニッシュだ。

ウォルマートNWアーカンソー選手権で優勝した西村優菜【写真:AP/アフロ】
ウォルマートNWアーカンソー選手権で優勝した西村優菜【写真:AP/アフロ】

アーカンソー選手権最終日

 米女子ゴルフツアーのウォルマートNWアーカンソー選手権最終日が27日(日本時間28日)、米アーカンソー州のピナクルCC(6438ヤード、パー71)で開催された。初日から首位の26歳・西村優菜(スターツ)は1イーグル、5バーディー、2ボギーの66でまとめてトーナメント記録タイの通算21アンダーとし、悲願の米ツアー初優勝を飾った。62で猛チャージをかけた岩井明愛(Honda)が16アンダーで2位。日本勢がワンツーフィニッシュだ。

 海を渡って4年の87試合目。昨季に続いて今季も低迷していたが、全ての苦労が報われる完全優勝となった。

 最終18番パー5。2オンに成功していた西村は、2パットで最後もバーディーで締めた。達成感あふれる表情で右手を上げると、待ち構えていた渋野日向子、勝みなみ、吉田優利、馬場咲希らからウォーターシャワーを浴び、びしょ濡れになりながら涙を流した。直後の優勝インタビューでは声を震わせた。

――完全優勝。どんな気持ちでしょうか。

「今日の前半は結構苦しかったんですけど、(涙ぐむ)後半にしっかりエンジンかけてやろうと思ってましたし、やっと勝てたなっていう感じです」

――4年間、本当にいろんなことがあったと思うんですけども、それを乗り越えての優勝、今どう感じますか。

「そうですね。特にこの2年間は……すいません(言葉に詰まって涙を拭う)。すごい苦しかったので、良かったなと思います」

――下から追い上げてきてる選手がいる中で、最後までいいゴルフをしていました。18ホール長かったと思うんですけれど、どんな気持ちでしたか。

「本当に長くて、ずっと緊張してたんですけど、キャディーさんがずっとしゃべってくれましたし、いい流れでプレーできました。前半苦しかったんですけど、諦めずに最後まで攻め切れたので、いいゴルフができたなと思います」

――最後もかっこよくバーディーで締めくくって、日本勢からのウォーターファイト。どんな気持ちでしょうか。

「もう本当にすごいうれしくて。結構スタート早い選手もいたと思うんですけど、移動もあると思うんですけど、待っててくれてすごいうれしかったです」

――たくさんのファンの方が応援してきてくれたと思います。メッセージをお願いします。

「アメリカに来てから、なかなかいい成績が残せなかったんですけど、ずっと応援してくれている方々がたくさんいて、本当に幸せだなって思いますし、いい報告ができたので良かったと思います。これからも頑張るので、引き続き応援よろしくお願いします」

 2位に5打差リードで出た西村だが、明らかに硬くなっていた。1番パー4。ドライバーショットの第1打では体が開いて右にプッシュした。第2打のリカバリーでパーにし、3番パー3は第1打をピンそばにつけてバーディーにするも、4番パー4でボギー。6番パー3でも3パットでスコアを落とした。8番パー4は200ヤード以上残した第2打を2メートルにつけてバーディーを奪ったが、9番パー4では1.5メートルのバーディーチャンスを逃した。7番を終えた時点では、猛チャージをかけてきた岩井に1打抜かれてもいた。

 その嫌な流れを切ったのが、11番パー3のグリーン右からのバンカーショットだった。ピンのニアサイドで難しい状況だったが、クラブヘッドの巧みな操作でフワリと上げて狙いどころに着弾。ボールは下りフックラインに乗り、カップインさせた。ピンチから一転のバーディーだ。

 これで息を吹き返した西村は、14番パー5では2オンに成功。ピン右5メートルの下りフックラインを読み切って、大きなイーグルを奪い取った。瞬間、西村は右手で2度のガッツポーズ。15番パー3でもピン3メートルのバーディーを決めて、目標に掲げていた20アンダーに乗せた。

 国内ツアー6勝の西村は、米ツアー最終予選会(QS)を24位で突破して2023年から、同ツアーを主戦場にした。年間ランキングは23年43位、24年69位と同ツアーのシード権を守るも、25年は115位で準シード(81位~100位)も得られなかった。

 そして、再びQSを受験して24位で今季のツアー出場権を獲得した経緯がある。だが、今季も出場15試合中9試合に予選落ちで103位。パーオン率も64.56%でランキング116位と苦しんできた。今季、出場権があったのは残り3試合だった。

 その状況下で手にした勝利。昨季の終盤、11月の国内ツアー・樋口久子 三菱電機レディスに出場した際に「たくさんのギャラリーがついてくださって涙が出そうになりました。やっぱり、日本は最高です。ご飯はおいしいし、トイレはきれいだし」と話していた。一方で、ハワイでのロッテ選手権を23位で終えた後の10月7日には、インスタグラムを更新し、「また予選会に挑戦しようと思っています」「今のわたしの目標はLPGAにあるので、またここで戦えるように一生懸命頑張ります」とつづっていた。

 2度目のQSを終えた後は、米ツアーに残れることを泣いて喜んでいた。そして、苦しみながらも目標の初勝利を手にし、コースで笑顔の花を咲かせた。

(THE ANSWER編集部)


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