「実は…」金メダル福部真子がレース後に言及した去就…今後は熟慮 願い続ける「菊池病の認知」
愛知・名古屋大会の陸上は27日、パロマ瑞穂スタジアムで女子100メートル障害決勝が行われ、福部真子が12秒74(向かい風0.2メートル)で涙の金メダル、中島ひとみが12秒78で銀メダルを獲得し、日本勢でワンツーフィニッシュを飾った。

「THE ANSWER 陸上PLUS|NEWS」 愛知・名古屋アジア大会
愛知・名古屋大会の陸上は27日、パロマ瑞穂スタジアムで女子100メートル障害決勝が行われ、福部真子が12秒74(向かい風0.2メートル)で涙の金メダル、中島ひとみが12秒78で銀メダルを獲得し、日本勢でワンツーフィニッシュを飾った。
レース後のミックスゾーンで、福部は「実は今回のアジア大会で引退を考えていた」と切り出した。
2024年12月に「菊池病」を発症したことを公表した。頸部リンパ節に良性の炎症が起きて発熱を繰り返す原因不明の病。繊細な調整が求められるアスリートにとって、微熱でも36度と37度の体の状態は違う。体を追い込み、体脂肪を落とせば免疫が落ち、普通の選手以上にコンディショニングが難しい。
特効薬はない。熱が出れば寝る、薬を飲むしかない。「暗いトンネルにいながらも高い目標に向かっている現実と理想のギャップの中で、どうしても菊池病のせいにしてしまうのも苦しくて」と吐露した。
今大会は「集大成としてしっかり走れたら結果もついてくる。今までしっかりやってきた勝負強さを最大限引き出して終わろう」と割り切って挑んだことが結果につながった。
現状は「まだ決断していない状態」。来年1年間は休養し、2028年の五輪シーズンに絞る選択肢も挙がっており、今後は元日本記録保持者の先輩・寺田明日香さんや関係者に相談し、熟慮していくという。
菊池病を患ってからも現役を続けてきた。これまで「私が走ることに意味がある」と事あるごとに言ってきた。未来のことはまだわからないが、歩んできた道のりの中で、福部にとって確かなことがある。
「菊池病って、本当にしんどい。私はしんどいと思ったら休めるけど、普通に働いている人や学校に通っている子もいる。寝たら治るし、ずっと熱が続くわけでも、風邪症状があるわけでもない。菊池病というものが認知されないと、菊池病の人が怠け者のように思われ、生きづらいんじゃないか。私が活躍することで、認知が広まって、菊池病の人が1人でも多くの方が生きやすい世界になったらいいなと思います」
長いシーズンを終えたばかり。まずはいったん体を休める。
(取材=寺田 辰朗 / 構成=THE ANSWER編集部)

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