バレー代表・高橋慶帆に立ちはだかった海外の壁「あれ?って…」 現役大学生は驚きの経験から進歩

考え方の面でも学び「点を取りに行く意識の高さ」
考え方の面でも学びは多かった。「自分がいたチームやリーグでは、どの選手も結構打ちに行くんです。どんなに悪いトスでも打ちに行ったり、リスクを取る選手が多かった。点を取りに行く意識の高さ。もちろん、難しい状況の時にリバウンドを取って次の攻撃に繋げることも大切ですが、勝負どころで打ち切れる選手はやはり大事」。臆せずに攻める海外選手の姿勢に影響を受け、考えを変えた。
2023年のアジア大会はBチームとしての出場だった。「まず選ばれると思っていなかった。そこから何が自分に必要なのか、これからどうしていくのか凄く明確になってきた」。Vリーグ、海外挑戦を経てAチームでの飛躍が期待されるが、先輩たちとの差はまだまだ感じているという。
「パワーや考え方、スパイクの手の取り方、レシーブ……課題を挙げはじめたら、本当にキリがないぐらい。全てにおいてちょっと劣っているとは感じています。そこは自分自身がわかっていればいいことですし、スタッフや選手と相談したり、自分の映像やデータを見たり、コミュニケーションを取りながら改善できるところはやっていきたい」
同じオポジットの西田有志が代表活動の一時休養を明言しているが、「他の選手がどうこうではなく、自分がまずステップアップしてチームに求められる選手になることが第一」と自分のことに集中する。「代表として戦うのは世界が相手。高いブロック相手に自分は戦ってきたので、打ち方や点の取り方は学んでいる。それを生かせるように」。海外挑戦で得た経験は代表でも役に立つはずだ。
(THE ANSWER編集部・鉾久 真大 / Masahiro Muku)