早大出身の24歳稲垣那奈子「これまでのゴルフ人生すべてが糧に…間違っていたことはないんだ」ツアー初優勝に感慨
国内女子ゴルフのリゾートトラストレディス最終日は1日、徳島・グランディ鳴門ゴルフクラブ36で行われ、首位タイから出た早大出身のプロ2年目、24歳・稲垣那奈子(三菱電機)が2バーディー、3ボギーの73で回り、通算7アンダーでツアー初優勝を飾った。2000年度生まれのミレニアム世代から新たなツアー覇者が生まれた。

リゾートトラストレディス最終日
国内女子ゴルフのリゾートトラストレディス最終日は1日、徳島・グランディ鳴門ゴルフクラブ36で行われ、首位タイから出た早大出身のプロ2年目、24歳・稲垣那奈子(三菱電機)が2バーディー、3ボギーの73で回り、通算7アンダーでツアー初優勝を飾った。2000年度生まれのミレニアム世代から新たなツアー覇者が生まれた。
表彰式、優勝者スピーチに立った稲垣は感激の想いを口にした。
スポンサーや両親などを挙げながら「私に関わっているすべての皆さんに感謝を申し上げたい」と緊張した面持ちで挨拶。「この試合で初優勝できて、これまでのゴルフ人生、いろいろなことがありましたが、すべてが糧になっていて、間違っていたことはないんだなと思いました」と胸中を打ち明け、「これから2勝目、3勝目と複数回優勝を目指して頑張ります」と誓った。
初日から上位に顔を出し、前日の第3日で三ヶ島かな、青木瀬令奈と並び、首位に浮上した稲垣。最終日は他の上位陣が苦しむ中で、前半はパー5でバーディーを取った後に6番から連続ボギーを叩いた。ただ、サンデーバックナインに突入し、勝負所の12番パー3でバーディーを奪取。首位に浮上した。18番でボギーとしたものの、我慢のゴルフで1打差逃げ切り、うれしいツアー初優勝となった。
ウイニングパットを沈めると、緊張した顔が一気にほころび、満面の笑顔。しかし、涙ながらに待っていた同期らプロ仲間に祝福されると稲垣も感極まった様子だった。会場からは温かい拍手が送られた。
2000年8月24日生まれ。埼玉・川口市出身の稲垣は10歳から競技を始め、女子ゴルフでは珍しい早大を経て、2023年プロテストに合格した。プロ2シーズン目の今季は4戦で予選落ち3度と苦しんでいたが、初のトップ10入りどころか一気にツアー初優勝。96期一番乗りの戴冠となった。
2位は1打差の通算6アンダーで川岸史果、神谷そらが入った。
(THE ANSWER編集部)