「これを超える感動はない」 近代競馬の歴史を覆したウオッカ、府中をどよめかせた末脚に蘇る衝撃
競馬の祭典・第92回G1東京優駿(日本ダービー)が6月1日、東京競馬場の芝2400メートルで発走となる。現3歳世代7950頭の頂点を目指す戦い。一生に一度しかない大舞台でのレースはさまざまな歴史で彩られている。その中でも日本競馬界にとって衝撃のレースだったのが今から18年前、2007年のウオッカの圧勝劇。牝馬として64年ぶりのダービー制覇は今でも語り草。当時を知るファン、過去の映像を見た競馬ファンからは「これを超える感動はもうない」「別格にカッコいい」といった声が上がっている。

G1東京優駿
競馬の祭典・第92回G1東京優駿(日本ダービー)が6月1日、東京競馬場の芝2400メートルで発走となる。現3歳世代7950頭の頂点を目指す戦い。一生に一度しかない大舞台でのレースはさまざまな歴史で彩られている。その中でも日本競馬界にとって衝撃のレースだったのが今から18年前、2007年のウオッカの圧勝劇。牝馬として64年ぶりのダービー制覇は今でも語り草。当時を知るファン、過去の映像を見た競馬ファンからは「これを超える感動はもうない」「別格にカッコいい」といった声が上がっている。
17頭の男馬たちを尻目に、豪快に突き抜けた。2007年5月27日。3歳世代の頂点を目指した出走18頭は大歓声の中、スタートを切った。先手を取ったのはアサクサキングス。皐月賞2着のサンツェッペリンが2番手につけた一方、皐月賞馬のヴィクトリーは出遅れて後方2番手で1コーナーを回った。淡々とした流れで馬群に大きな動きがないまま、4コーナーを回って最後の直線。先行2頭が後続を引き離す中、ただ1頭、馬群を切り裂くように追い込んできたのがウオッカだった。残り100メートルで先頭に立つと、あとは独走。スタンドがどよめく中、ゴール板を駆け抜けたウオッカの鞍上・四位洋文騎手は左手を高々と上げるガッツポーズを見せた。
1番人気だった前走のG1桜花賞で2着に敗れ、陣営は優駿牝馬(オークス)ではなく同距離のダービー出走を選択。無謀な挑戦とも言われたが、下馬評を一気に覆した。2着のアサクサキングスにつけた差は3馬身。世代No.1に相応しい勝ちっぷりだった。
今年のダービーが近づき、過去のウオッカの映像がネット上で改めて拡散され始めると、競馬ファンは反応。「これを超える感動はもう無いかもしれないなとは毎年思ってはいる」「ウオッカの日本ダービーは何度見てもいいもんですからね…」「ウオッカの時に牝馬がダービーを勝つわけないという常識が邪魔したので常識は敵ですね」など、当時を思い出す声がある一方で「ウオッカの東京優駿えぐーーすぎる」「四位洋文のガッツポーズかっこよすぎるわ」「昨日ダービーのプレイバック見てたけどやっぱりウオッカが別格にカッコいいんだよね 後光が差してる」「牝馬とは思えない」といった衝撃を受けた声も上がっている。
今年のダービーで、前走1番人気に推されながら2着に敗れて臨むのはクロワデュノールただ1頭。府中の直線での逆転劇は見られるか。
(THE ANSWER編集部)