[THE ANSWER] スポーツ文化・育成&総合ニュースサイト

わずか1点届かず3位に「悔しさ」 咆哮、涙、誓い…2202人の前でジークスター副主将・橋本明雄が隠さなかった感情【ハンドボールHリーグ】

ハンドボール・リーグHのジークスター東京は25日、東京・アリーナ立川立飛で豊田合成ブルーファルコン名古屋とレギュラーシーズン最終戦を行い、23-23で引き分け。勝ち点44で目標の2位以上に1点届かず、3位で終えた。プレーオフ進出は決まっているが、今季最多の入場者2202人に勝利を届けられず。試合後、コートの端で涙ぐんだ副キャプテンのPV橋本明雄は「全員で勝利を掴めなかったことで、悔しさが込み上げてきた」と吐露した。

体を張ったプレーを見せ、吠えたPV橋本明雄【写真:編集部】
体を張ったプレーを見せ、吠えたPV橋本明雄【写真:編集部】

ジークスター東京が3位でプレーオフへ

 ハンドボール・リーグHのジークスター東京は25日、東京・アリーナ立川立飛で豊田合成ブルーファルコン名古屋とレギュラーシーズン最終戦を行い、23-23で引き分け。勝ち点44で目標の2位以上に1点届かず、3位で終えた。プレーオフ進出は決まっているが、今季最多の入場者2202人に勝利を届けられず。試合後、コートの端で涙ぐんだ副キャプテンのPV橋本明雄は「全員で勝利を掴めなかったことで、悔しさが込み上げてきた」と吐露した。

 勝てば2位浮上でレギュラーシーズンを終えられる試合。序盤から相手に翻弄された。ブルーファルコンの巧みなステップとわずかな隙を突くプレーに苦しみ、開始から2連続失点。オフェンスでも、素早いパス回しや1対1を仕掛けるも、しっかり正面で止めにくる相手の内側に入れず。苦しい展開が続いた。

 スター軍団のジークスターを阻んだのは、相手GK中村匠だった。スーパーセーブを連発。必死にシュートをねじ込み、喰らいつこうとするも12-16と4点リードを許して前半を折り返した。

 後半も立ち上がりは焦りが見えた。フリーでのシュートが枠から逸れるなど、得点機を連続で逃した。ただ、ディフェンスではしっかり相手の動きに合わせ入り込ませない。GK岩下祐太がこの日も好セーブを見せ、シュート阻止率リーグNo.1のプライドを示した。以降は倒れ込みながらの泥臭いオフェンスで徐々に得点を重ね、後半20分には遂に逆転した。

「慌てずしっかり自分たちのプレーをした」。橋本の言葉通りに追い上げたジークスターだったが、負ければ3位転落となるブルーファルコンも意地を見せ、両チーム譲らない展開が続いた。試合終了まで残り30秒。ジークスターは22-23の1点ビハインドの状況だった。

 ここで気迫を見せたのが橋本だ。「とにかく、ゴールに果敢に向かった」。体を張ったプレーで相手のファウルを誘い、7メートルスローを獲得。床に倒れ込んだまま拳を握りしめ、空に向かって吠えた。このチャンスをRB元木博紀が決め、同点。「冷静に、冷静に、本当に冷静にあそこに立った。100点満点」と重圧をはねのけた。

 観客のボルテージは最高潮となったが、試合はこのまま終了。両チーム勝ち点1となり、ジークスターは目標の2位以上にあと1点届かなかった。

 プレーオフ初戦は6月13日、トヨタ自動車東日本レガロッソ宮城と対戦する。試合後は涙ぐみ、悔しさを隠さなかった橋本は「ジークスターの強さをもう一回見せます」と誓う。レギュラーシーズンは2戦2勝の相手だが「目の前の1試合、1点をとり、1点を防ぐことを大切に」と気の緩みは一切ない。最初の目標は、初のプレーオフ決勝進出。「まずはそこの舞台に立つことがミッション」と言い切った。

(THE ANSWER編集部・横田 美咲 / Misa Yokota)



W-ANS ACADEMY
ポカリスエット ゼリー|ポカリスエット公式サイト|大塚製薬
CW-X
THE ANSWER的「国際女性ウィーク」
N-FADP
#青春のアザーカット
One Rugby関連記事へ
THE ANSWER 取材記者・WEBアシスタント募集