宇都宮・比江島慎「ケビンを日本一に」琉球・小野寺祥太「岸本さんのために」 24日開幕Bリーグファイナルに懸ける「特別な思い」
バスケットボールのりそなBリーグ1部プレーオフ、チャンピオンシップ(CS)決勝(24日~、横浜アリーナ)に出場する宇都宮ブレックス(東地区1位)と琉球ゴールデンキングス(西地区1位)が23日、決戦の地で前日会見を行った。

24日からBリーグファイナル 宇都宮vs琉球
バスケットボールのりそなBリーグ1部プレーオフ、チャンピオンシップ(CS)決勝(24日~、横浜アリーナ)に出場する宇都宮ブレックス(東地区1位)と琉球ゴールデンキングス(西地区1位)が23日、決戦の地で前日会見を行った。
3季ぶり3度目の優勝を目指す宇都宮はレギュラーシーズン(RS)勝率1位、2季ぶり2度目の頂点を狙う琉球は同2位。昨年は西地区3位の広島ドラゴンフライズがワイルドカードから勝ち上がって初優勝したが、今回は2季ぶりに勝率1、2位同士の決戦となる。
琉球を破っての前回優勝を経験している宇都宮の比江島慎は「ともにメンバーも変わっているし、琉球は毎年ファイナルに出ている素晴らしいチーム。チャレンジャーの気持ちを忘れずに戦いたい」と話し、ジーコ・コロネルHC代行も「すべてをかけて、ここ(決勝)まで来た。しっかり準備をして勝ちたい」と意気込んだ。
4年連続決勝進出の琉球は、桶谷大HCが「ここ(決勝)まで来たことに誇りを感じている。来たからには、笑って帰りたい」と2季ぶりの優勝に意欲を見せれば、小野寺祥太も「力みはない。チャレンジャー精神で戦いたい」と決意を口にした。
宇都宮は今年2月にケビン・ブラスウェルHCが46歳の若さで急逝。比江島は「今シーズンは特別な思いがあった。優勝して、ケビンを日本一のHCにしたい」。ニュービルも「どちらの思いが強いか。強く勝利を思ったチームが勝つと思う」とメンタルの重要性を強調した。
琉球にも「思い」がある。チームの中心である岸本隆一が4月に負傷して戦線を離脱。「どうしようかと思ったが、チームが一丸となって成長してくれた」と桶谷HC。小野寺も「岸本さんのためにも優勝したい」と力を込めた。
Bリーグ発足の16-17年シーズン以来、新型コロナ禍の19-20年を除いて過去7回行われたチャンピオンシップ。意外なことにRS勝率1位チームの優勝はない。さらに、同一シーズンで天皇杯とBリーグの2冠に輝いたチームもない。勝率トップの宇都宮と天皇杯王者の琉球のどちらかが「ジンクス」を覆すことになる。
Bリーグの島田チェアマンは「今回は人気、実力ともに横綱同士のファイナル。チケットも即完売するなど、注目度も高い。勝率1位の優勝か、天皇杯との2冠か、どちらが勝っても快挙になる」と、大きな期待を込めて話した。(荻島 弘一)
(THE ANSWER編集部)