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男子ダブルス全滅、50年ぶり失態の中国卓球で「危機が表面化」 3年後五輪に暗雲も「悪いことではない」の真意

カタール・ドーハで開催中の卓球世界選手権個人戦で、中国が大きな弱点を露呈した。現地22日に行われた男子ダブルス準々決勝で、中国の林詩棟、林高遠組が台湾ペアに1-3で敗戦。これで中国の男子ペアは2組とも敗退となり、世界選手権の同種目では1975年大会以来、50年ぶりのメダルなしという結果となった。中国メディアは「恥ずべき記録」「3年後の五輪の金メダルはかなり難しい」などと糾弾する一方で「これも悪いことではない」と開き直る論調も見られる状況だ。

男子ダブルス準々決勝に出場した林高遠(左)と林詩棟【写真:Getty Images】
男子ダブルス準々決勝に出場した林高遠(左)と林詩棟【写真:Getty Images】

卓球世界選手権個人戦

 カタール・ドーハで開催中の卓球世界選手権個人戦で、中国が大きな弱点を露呈した。現地22日に行われた男子ダブルス準々決勝で、中国の林詩棟、林高遠組が台湾ペアに1-3で敗戦。これで中国の男子ペアは2組とも敗退となり、世界選手権の同種目では1975年大会以来、50年ぶりのメダルなしという結果となった。中国メディアは「恥ずべき記録」「3年後の五輪の金メダルはかなり難しい」などと糾弾する一方で「これも悪いことではない」と開き直る論調も見られる状況だ。

 中国メディア「文匯報」は「中国男子ダブルスの過去50年で最悪の恥ずべき記録」などとセンセーショナルな見出しを打ち、記事を掲載。「中国卓球のダブルスの危機があちこちで表面化している。男子ダブルスはドーハ世界卓球選手権で表彰台を逃し、半世紀ぶりに最悪の戦績を記録した」「ただ1組残っていた林高遠、林詩棟組が『敵討ち』に失敗し、中国卓球の2組はいずれも台北の林昀儒、高承睿組に敗れて敗退した」と伝えた。

 男子、女子ともにダブルスは3年後のロサンゼルス五輪で正式種目として復活する。卓球王国の中国からすれば金メダルの数を増やすチャンスだが「その争いは今の中国にとってかなり難しい」という論調だ。

 さらに中国メディア「鳳凰体育」は「5つの金独占の夢砕け散る」との見出しで記事を公開。「中国卓球チームの退歩は明らかで、中国が優位性を徐々に失う中、現時点では今回の対戦相手の台湾ペアこそが最大の優勝候補となっている」と失望を示した。

 一方で「男子ダブルス優勝はなくなり、今大会の5つの金メダル独占の夢は打ち砕かれたが、これもまた悪いことではない」といった論調も。「我々はこの大会で多くの負けを経験し、負けることの悔しさを強く感じている。本当に気持ちのいいものではない。中国卓球にはこれを機にしっかりと自らを振り返ってほしいと思う。負ければ負けるほど、問題を見つけて改善を図ることができ、問題のありかを知ることができる」と“弱点”の克服に向けての道を示した。

(THE ANSWER編集部)



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