カーショー&監督は称賛も…「全部、僕が責任を取る」ド軍No.1有望株ラッシング、新人離れした勝利への責任感
米大リーグのドジャースは17日(日本時間18日)、エンゼルス戦に9-11で敗れ、本拠地で2連敗を喫した。故障から復帰した212勝左腕クレイトン・カーショー投手が今季初登板も、4回5失点で勝ち負けつかず。デビュー2戦目ながら相棒を務めたダルトン・ラッシング捕手を、カーショーも指揮官も絶賛。だが、24歳の球団No.1の有望株ルーキーは反省を繰り返し、勝利への強い責任感を滲ませた。

本拠地エンゼルス戦
米大リーグのドジャースは17日(日本時間18日)、エンゼルス戦に9-11で敗れ、本拠地で2連敗を喫した。故障から復帰した212勝左腕クレイトン・カーショー投手が今季初登板も、4回5失点で勝ち負けつかず。デビュー2戦目ながら相棒を務めたダルトン・ラッシング捕手を、カーショーも指揮官も絶賛。だが、24歳の球団No.1の有望株ルーキーは反省を繰り返し、勝利への強い責任感を滲ませた。
メジャー初打点にも表情は浮かなかった。試合後のロッカールーム。日米報道陣に囲まれたラッシングは「もちろん特別なことだった。どんな形でもチームの勝利に貢献したい」と喜びを口にしたのもつかの間、「負けるのは嫌いだ。ここから学んで、次に生かさないといけない」と反省の弁を述べた。打撃では6回に右翼線を破る適時二塁打、7回にも左前適時打と気を吐いたが、捕手として投手陣を導けなかったと悔いた。
復帰登板となった先発カーショーは制球が安定せず、4回5安打3四球で5失点。打線が一時逆転に成功するも、救援陣が7回に一挙5点を献上するなど、計11失点で接戦を落とした。計6投手をリードし、最後までマスクを被ったラッシングは「僕は決して投手に責任を押し付けたりしない。良いことも、悪いことも、醜いことも全部、可能な限り僕が責任を取る。新人として、それが僕の仕事」と目を赤くした。

一方のデーブ・ロバーツ監督は「ダルトンは良いリードをしていた。最終的には投手がしっかり投げ切らなくてはならない。彼は打撃でも素晴らしい夜を過ごしたし、全体的によくやっていた」と称賛。ラッシングが自分を責めていたと聞くと「リードをしているという意味で責任を分かち合いたい気持ちはとても重要だと思うし尊重するが、今夜に関しては私はそうは見ていない」とかばった。
3度のサイ・ヤング賞を誇る18年目のベテラン・カーショーも指揮官と思いは共通している。「ラッシングは素晴らしかった。彼はとても気にかけてくれるし、良くなりたいという気持ちを持っている。かなりの準備や予習をして臨んでいた。私が彼をあまり助けてあげられなかった。彼は大丈夫だよ」と献身的な姿勢を称えた。
デビュー2戦目で1つ目の盗塁も刺し、9打数4安打2打点、打率.444、OPS1.056と好調なスタートを切った。それでも「今日の出来に満足はしていない。今後さらに良くなるために何ができるか、これから振り返らないと。長い夜になるよ」と翌日はデーゲームにもかかわらず、歯を食いしばった。勝たなければ意味がないとばかりに猛省を繰り返した24歳からは、新人とは思えぬ勝利への強い責任感が溢れていた。
(THE ANSWER編集部・鉾久 真大 / Masahiro Muku)