26歳の女性ライダー、走行中に落ちてきたファンと接触→転倒

　自転車ロードレースの女子ワールドツアーで、観客が走行中の選手に覆いかぶさるように接触し、転倒が相次ぐ事態に発展した。動画で惨事を見たファンからは「コースに入るな」「信じられない」と、怒りのコメントが寄せられている。

　事件はスペイン北部で行われた「ラ・ブエルタ・フェメニーナ」で起きた。現地6日の第3ステージのスタート前、選手が一団になって走るパレード走行区間で発生した。先導車についた選手たちの集団が加速しようとすると、沿道で何かに登って応援していたファンがバランスを崩して落下。目の前を走っていたオランダ人のアニエク・ファン・アルフェンに覆いかぶさるように接触した。

　選手はなす術もなく、バイクごと転倒。さらに集団で走行していたため、近くにいたライダーも続々と倒れている。倒れたバイクが狭い道をふさぎ、大混乱に発展した。

　この場面の動画を英放送局「TNTスポーツ」のサイクルレース専門インスタグラムが「観客がコースに落ちるシーン。全員の無事を祈る」という言葉とともに紹介すると、海外ファンからは「コースに入るな。難しいことじゃないだろ」「彼女は何をしているんだ？」「信じられない」「大人しくしていることが、なぜそんなに難しいんだ？」「冗談だろう」と怒りのコメントが集まった。

　26歳のファン・アルフェンはリスタートし、このステージは135位でフィニッシュ。現地10日まで7つのステージを走り切り、122位だった。