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治療に毎日90分、手負いのド軍フリーマンが衝撃の10戦打率.475 指揮官が見た“怪我の功名”とは

米大リーグ・ドジャースのフレディ・フリーマン内野手が止まらない。11日(日本時間12日)、敵地ダイヤモンドバックス戦に「3番・一塁」で先発し、9号ソロを含む4打数4安打3打点の大暴れ。敵地での10連戦で40打数19安打4本塁打、打率.475と絶好調をキープしている。足首の怪我で「100%ではない」状況でも活躍できる理由を、デーブ・ロバーツ監督が推察した。

ダイヤモンドバックス戦に出場したドジャースのフレディ・フリーマン【写真:荒川祐史】
ダイヤモンドバックス戦に出場したドジャースのフレディ・フリーマン【写真:荒川祐史】

敵地ダイヤモンドバックス戦

 米大リーグ・ドジャースのフレディ・フリーマン内野手が止まらない。11日(日本時間12日)、敵地ダイヤモンドバックス戦に「3番・一塁」で先発し、9号ソロを含む4打数4安打3打点の大暴れ。敵地での10連戦で40打数19安打4本塁打、打率.475と絶好調をキープしている。足首の怪我で「100%ではない」状況でも活躍できる理由を、デーブ・ロバーツ監督が推察した。

 右へ左へ、快音を響かせた。初回1死一塁の第1打席、フリーマンは左中間を破る適時二塁打でドジャースに先制点をもたらした。3回2死走者なしの第2打席も右翼線へ二塁打。1-0のまま迎えた5回無死二、三塁の場面では中犠飛を放って三走・大谷を生還させた。7回の第4打席は右中間へのダメ押し9号ソロ。9回の第5打席にも中前打を弾き返し、4打数4安打で8-1の大勝に大きく貢献した。

 昨季終盤に右足首を負傷。12月には手術を受けた。今季は開幕直後にシャワーで転倒して同箇所を再び痛め、3月31日(同4月1日)付で負傷者リスト入り。4月11日(同12日)に復帰したが、「100%ではない」状態が続く。フリーマンは試合後の囲み取材で、毎試合前に1時間半ほど治療を受け、テーピングをしながらプレーしていることを明かした。

 それでもこの10連戦で40打数19安打4本塁打、打率.475と大暴れ。規定打席には到達していないものの、今季打率.376、OPSは1.171と驚異的な打棒を発揮している。「毎日同じルーティンをこなし、打てるストライクを逃さないように」と本人は淡々。一方、ロバーツ監督は「彼は容赦ない。この遠征、彼がチームを引っ張ってくれた」と10連戦を6勝4敗で勝ち越す原動力となった主砲に感謝した。

「これだけ長期間、これだけ調子がいいのは記憶にない」と驚く指揮官は、その理由を怪我の「副産物」と推察した。「彼は今の自分の体の動きを本当に理解している。足首のことがあるからこそ無理をしようとせず、非常に正確なメカニクスができているのかもしれない。もともとシンプルなスイングだったが、足首のおかげでより注意深く、振り過ぎないことができていると思う」

 完全な状態でない中で見つけた「ニュー・ノーマル(新しい常態)」。35歳のベテランは「間違いなく100%ではないが、十分と言えるぐらいはイイ感じだよ」と自分の体と向き合い、進化を続ける。

(THE ANSWER編集部・鉾久 真大 / Masahiro Muku)

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