15人離脱、投手は“レッドゾーン”の緊急事態で…ド軍救った昇格2人 指揮官絶賛「リセットできた」
米大リーグ・ドジャースの大谷翔平投手は7日(日本時間8日)、敵地マーリンズ戦に「1番・DH」で先発出場し、2打数1安打3四球で10-1の勝利に貢献した。ドジャースは先発のランドン・ナック投手が5回0/3を無失点と好投。2番手マット・サウアー投手と2人で9回を投げ切り、怪我人が相次ぐブルペン陣を救った。昇格してすぐに期待に応えた2人をデーブ・ロバーツ監督も絶賛した。

敵地マーリンズ戦
米大リーグ・ドジャースの大谷翔平投手は7日(日本時間8日)、敵地マーリンズ戦に「1番・DH」で先発出場し、2打数1安打3四球で10-1の勝利に貢献した。ドジャースは先発のランドン・ナック投手が5回0/3を無失点と好投。2番手マット・サウアー投手と2人で9回を投げ切り、怪我人が相次ぐブルペン陣を救った。昇格してすぐに期待に応えた2人をデーブ・ロバーツ監督も絶賛した。
まさに救世主の働きだ。この日昇格したナックはテンポよく投げ込み、初回を3者凡退。2回以降もストライク先行の投球で凡打の山を築いた。6回無死から2者連続で出塁を許したところで降板となったが、6回途中4安打1四球5奪三振で無失点。先発の役目をきっちり果たした。代わってマウンドに上がったのも同日に合流したばかりのサウアー。ダブルプレーと三振で見事に火消しに成功した。
サウアーは7回も続投し、3者凡退。8回もあっさりと3人で終わらせた。打線の大量援護を得て、9回もマウンドへ。味方のエラーが絡んで1点を失うも、4イニングを投げ切った。ロバーツ監督は試合後の囲み取材で「ランドンはファンタスティックだった。1日前にここに到着したばかりだがしっかりと準備し、状況を理解して効率的に投げてくれた」とまず先発のナックを絶賛した。
続けて4回1安打1失点と好投したサウアーについても「ストライクゾーンを埋め、試合のペースを維持してくれた」と感謝。「今日この2人を使ったのは、我々の現状を考えると昨日とはかなり違う気持ちだ。ブルペンをリセットできた」と、5人の救援投手をつぎ込んだ昨日との差に胸を撫で下ろした。
ドジャースは開幕ローテを担ったグラスノー、スネルらが相次いで負傷離脱。フル回転を強いられたブルペン陣は、前日までの投球回数でメジャー最多の157回を記録し、チーム全体(319回)の実に約49.2%を占めていた。さらにこの日、救援右腕フィリップスも右前腕の違和感により負傷者リスト(IL)入り。ロバーツ監督は前日の取材で「多くの投手がレッドゾーン」にいると危機感を募らせていた。野手を含めたILの人数は15人という緊急事態だが、敵地連戦の中で2投手は大きな働きぶりだった。
(THE ANSWER編集部・鉾久 真大 / Masahiro Muku)