13セーブも悔やむ「あと1本」 ジークスター東京、9点リードから逆襲許しドロー決着 守護神・岩下祐太「良い流れを60分やらないと」
日本ハンドボール新リーグ「リーグH」のジークスター東京は6日、東京・アリーナ立川立飛でトヨタ車体ブレイヴキングス刈谷と対戦し、28-28で引き分け。首位を争う直接対決で、豊田合成ブルーファルコン名古屋とトヨタ車体が勝ち点40となり、ジークスターは39。3位と順位を上げられなかった。一時は9点差でリードするも、引き分けとなった1戦にチームの守護神GK岩下祐太は「あと1本止めていれば」と悔しさを滲ませた。

ハンドボール新リーグ「リーグH」
日本ハンドボール新リーグ「リーグH」のジークスター東京は6日、東京・アリーナ立川立飛でトヨタ車体ブレイヴキングス刈谷と対戦し、28-28で引き分け。首位を争う直接対決で、豊田合成ブルーファルコン名古屋とトヨタ車体が勝ち点40となり、ジークスターは39。3位と順位を上げられなかった。一時は9点差でリードするも、引き分けとなった1戦にチームの守護神GK岩下祐太は「あと1本止めていれば」と悔しさを滲ませた。
序盤は気合いで圧倒した。スピード感のある攻めで次々と得点を重ね開始11分には9点差で突き放した。さらに陰の立役者となったのはGK岩下。前半8セーブでチームのゴールを守った。しかし、ここからジークスターは4連続得点を許すなど崩れた。「落ち着け!」と選手同士が声を掛け合うも、得点は伸びず16-12で前半を折り返した。
後半も相手の波に飲まれた。シュートが決めきれず、7分にはついに18-19と逆転を許す展開。なんとか同点とした残り1分30秒。手に汗握るシーンで、チームを救ったのはやはり岩下の好セーブ。相手のシュートを豪快にセーブし、ゴールデンウィークに詰めかけた今季ホーム最多来場の観客2150人を沸かせた。
「自分たちがやることをやれば勝てる」という自信をもって挑んだが、28-28で引き分け。狙っていた首位浮上を果たせず、苦い1戦となった。
最大9点差をつけたにもかかわらず、勝ちきれなかった結果に、岩下は「スタートの、ディフェンスから速攻という良い流れを60分間やらないと、ああいった(上位チーム)相手には勝てない」と振り返った。自身は合計13セーブと活躍を見せたが、「反省すべきところはあるので、70点ぐらい。あと1本止めていれば勝てたわけですし」と自己評価。勝利まであと1歩届かなかったことを悔やんだ。
一方、ハラハラする試合展開の中、声援を送り続けたほぼ満員のファンには「なかなかない声援で、苦しい時間帯も自分たちの流れをもっと良くしてくれた。今日はファンの皆さんのおかげでした」と後押しを感謝した。
レギュラーシーズンは残り3試合。「もう(引き分けという)結果は変わらない。あと全勝して、いい流れでプレーオフで優勝するというのを目標にしたい」とすでに気持ちは切り替わっている。次戦は10日に大田区総合体育館でアースフレンズBM東京・神奈川と対戦。レギュラーシーズンを2位以上で通過すれば、プレーオフを1試合少ないアドバンテージで迎えられる。1戦も落とせない。
(THE ANSWER編集部)