シェブロン選手権、解説の岡本綾子さんが絶賛した場面とは

　米女子ゴルフのメジャー初戦・シェブロン選手権は27日（日本時間28日）、米テキサス州のカールトンウッズ・クラブ（6911ヤード、パー72）で最終日が行われた。首位で出た23歳の西郷真央（島津製作所）は3バーディー、5ボギーの74で回り、通算7アンダーで並んだ5人のプレーオフ（PO）へ。これを1ホール目で制し、日本人5人目の海外メジャー制覇を達成した。国内ツアー44勝、米ツアー17勝を誇るレジェンド岡本綾子さんは、土壇場で沈めた最終18番のパットを絶賛している。

　優勝を手繰り寄せた一打だった。決めればPOに望みをつなぐ最終18番パー5。西郷は上り3メートルのパットをしっかりと沈めた。ギャラリーからも大歓声。右手で力強く拳を握り、土壇場で勝負強さを発揮した。

　WOWOWで解説を務めた岡本さんも「18番のバーディーパットが一番のプレー」と絶賛。中継内では実況がこの言葉を引用し、西郷に「どんな感じかもう一度聞かせてください」と質問した。

　これに西郷は「今日1日、3メートルくらいを決め切れていなかったので、凄くプレッシャーがかかっていた。これを決め切れないと、今後また同じ機会になった時に絶対に勝ち切れないと思ったので、とにかく集中して自分の納得のいくストロークをしようと心掛けた」と回答。「この4日間で一番良いストロークができたと思います」と納得したように振り返った。

　日本勢の海外メジャー制覇は樋口久子（1977年）、渋野日向子（2019年）、笹生優花（21、24年）、古江彩佳（24年）に続く5人目の快挙。2年連続は初めてとなり、今回の西郷で5大メジャー全てを制した。

　西郷は千葉県出身の23歳。国内ツアーでは通算6勝しており、2022年には年間5勝でメルセデスランキングでも2位に入っていた。24年から米ツアーに本格参戦し、日本勢では34年ぶりの「ルーキー・オブ・ザ・イヤー」を獲得。今年2年目を迎えていた。