堤聖也と比嘉大吾がWOWOW収録に参加

　ボクシングのWBA世界バンタム級王者・堤聖也（角海老宝石）と元WBC世界フライ級王者・比嘉大吾（志成）が25日、都内でWOWOWの「エキサイトマッチSP」のスペシャルゲストとして収録に臨んだ。2人は2月24日に両者ダウンを奪い合う壮絶な試合で引き分け。映像で振り返りながら自ら解説した。

　親友同士の熱戦。9回、比嘉の左フックが炸裂し、堤は人生初ダウンを喫した。再開後に比嘉が猛攻を仕掛けたが、負けじと右のカウンターでダウンを奪取。衝撃的なシーンを生み、判定は3者とも114-114の引き分けだった。堤は初防衛に成功。ボクシングファンの感動を呼んだ試合だった。

　堤は「スパーリングを通して顔を打たれて倒れたことがなかった」と説明。ダウンを振り返り「膝から下がシャットダウンされた。バーンって揺れて。揺れて倒れているからダメージはあったんでしょうけど、気にしていない。倒すことしか考えていなかった」と明かした。

　強烈な右カウンターで前のめりに倒れた比嘉は「いいストレートですね」と称賛。「倒れたから盛り上がった。見ていて楽しいです」と笑い、「あんなに派手な倒れ方、やろうと思ってもできない」と頭をかいた。試合途中から記憶がなく「よく酔っぱらって記憶がなくなっても家には帰っているじゃないですか。そういう感じだと思う」と独特な表現でスタジオを笑わせた。

　番組共演は初めての2人。収録では終始、笑みがこぼれた。試合3日後には東京・恵比寿の寿司屋で食事した。比嘉は「『早めに会おうぜ』って言ったんですけど、こんなに早いとは思わなかった」と吐露。試合について語り合い、堤は「（比嘉の）記憶の足りない部分を補充した」と仲睦まじいエピソードを披露した。

「エキサイトマッチSP『堤聖也vs比嘉大吾』」（WOWOWライブ&WOWOWオンデマンド）は、5月5日午後9時に放送される。