救援陣が逆転許す

　米大リーグ・カブスの今永昇太投手は22日（日本時間23日）、本拠地ドジャース戦に先発し、6回途中5失点（自責2）と粘りの投球。勝ち投手の権利を持って降板したが、救援陣が逆転を許し、3勝目は逃した。逆転のきっかけとなった痛恨のエラーに米実況席は「トリプルプレーのチャンスもあったのに……」と驚きの声を漏らした。

　今永は初回、三塁手ワークマンのエラーで先頭・大谷の出塁を許すと、2死一、二塁から4番・エドマンに先制3ランを被弾した。カブスはその裏、一挙5点の猛攻で逆転に成功。今永は2回と6回にも1点ずつ失ったが、7-5と勝ち投手の権利を持ったまま6回途中で降板した。

　しかし7回、2番手のケラーが無死満塁のピンチを招くと、T・ヘルナンデスの三塁線上へのゴロをワークマンが捕球できず。1点差に詰め寄られると、続くフリーマンの二塁打でドジャースが逆転。さらにエドマンの犠飛、スミスの適時二塁打で7-10と試合が一変した。

　ドジャースの試合を中継する米カリフォルニア州地元放送局「スポーツネット・ロサンゼルス」の実況ジョー・デービス氏は、逆転のきっかけとなったワークマンの失策に「この日2つ目のエラーはとても大きなものになった！」と絶叫。「トリプルプレーのチャンスもかなりあったのに……」と驚きの声を漏らした。