日本ボクシング最速タイ2戦目で王座獲得へ アマ世界王者・坪井智也「全力で支配できるように」
ボクシングの帝拳プロモーションは18日、都内で会見し、6月8日に東京・有明コロシアムでアマチュアの2021年世界選手権王者・坪井智也(帝拳)がプロ2戦目に臨むと発表した。バン・タオ・トラン(ベトナム)とのWBOアジアパシフィック(AP)バンタム級王座決定戦。異例のスピードで王座獲得を狙う。Amazon プライム・ビデオで生配信。戦績は29歳の坪井が1勝(1KO)。32歳のバンが18勝(10KO)1敗。

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ボクシングの帝拳プロモーションは18日、都内で会見し、6月8日に東京・有明コロシアムでアマチュアの2021年世界選手権王者・坪井智也(帝拳)がプロ2戦目に臨むと発表した。バン・タオ・トラン(ベトナム)とのWBOアジアパシフィック(AP)バンタム級王座決定戦。異例のスピードで王座獲得を狙う。Amazon プライム・ビデオで生配信。戦績は29歳の坪井が1勝(1KO)。32歳のバンが18勝(10KO)1敗。
WBO・APバンタム級2位の坪井は、プロ2戦目で同級1位バンと対戦する。プロ2戦目でタイトル奪取となれば日本最速タイ。「負けるつもりはさらさらない」。中谷潤人、那須川天心も登場する興行。大勢の報道陣が見守った会見でも、物怖じすることなく言葉を繋いだ。
相手はWBO12位の世界ランカー。2015年10月にプロデビューし、24年5月にWBOグローバルバンタム級王座を獲得した実力者だ。坪井は「好戦的な相手なので打ち合いになる場面もあると思うんですけど、4、5ラウンドぐらいで支配できるようになると思います」と強気の姿勢を見せた。
21年世界選手権はバンタム級で日本人初の金メダルを獲得。23年全日本選手権で5度目の優勝を果たした。しかし、パリ五輪出場は叶わず、24年6月にアマから引退。名門・帝拳ジムでプロ転向し、3月13日の117ポンド(約53.07キロ)契約8回戦で2回TKO勝ちした。「本当に楽しめている。最高です」。スーパーフライ級で世界王座を狙う意向だが、今回はバンタム級となった。
「自分はスーパーフライ級で世界タイトルを狙いたいけど、チャンスがあれば自分の無理のない範囲でやる。チャンスをいただければやるもんだと思っています。バンタム級でも全然やれる。まだ長いラウンドはやったことがない。長いラウンドを通して何ができるか、できないか。確認しながらいけたら」
勝てば世界ランク入りが濃厚。3戦目で世界挑戦する可能性も出てくる。「次の内容が良ければあるのかもしれないし、本当に全て僕次第だと思う」と描きつつ、「上ばかり見てもしょうがない。次の試合を全力で支配できるように。それだけしか考えていないです」と冷静だった。
「今回も強い選手ですけど、やるべきことをやれれば問題ない。しっかり勝って先に向けて頑張りたい」
すでに経験を兼ね備える金の卵が2戦目に向かう。
【6月8日の主な対戦カード】
▽WBC&IBF世界バンタム級王座統一戦12回戦
WBC王者・中谷潤人(M.T)
VS
IBF王者・西田凌佑(六島)
▽バンタム級ノンタイトル10回戦
那須川天心(帝拳・WBC1位、WBA2位、WBO2位、IBF4位)
VS
ビクトル・サンティリャン(ドミニカ共和国・WBA6位)
▽WBOアジアパシフィックバンタム級王座決定戦10回戦
同級1位バン・タオ・トラン(ベトナム)
VS
同級2位・坪井智也(帝拳)
(THE ANSWER編集部)