今永昇太、メジャー2年目も同僚&米報道陣を笑わせる発言が話題 シカゴで愛されるコメント力
米大リーグ・カブスの今永昇太投手は今季、ここまで5試合に先発登板して2勝1敗、防御率2.22をマークし、エースとして活躍している。メジャー2年目も開幕1か月が経過し、今年も優れた“コメント力”が注目を集めている。

開幕1か月で早くも名言連発
米大リーグ・カブスの今永昇太投手は今季、ここまで5試合に先発登板して2勝1敗、防御率2.22をマークし、エースとして活躍している。メジャー2年目も開幕1か月が経過し、今年も優れた“コメント力”が注目を集めている。
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○「悪い意味でネットで炎上する」 東京で同僚を笑わせた返答
3月18日に東京ドームで行われたドジャースとの開幕戦に先発登板した今永。4回無失点と好投したが、勝敗はつかなかった。グラウンド外では、東京・神田明神で行われたチームパーティーで鏡割り。その様子は球団公式Xで公開された。
隣で、酒樽を見たジャスティン・ターナー内野手は、ビールの樽の上に逆立ちして、周りに支えてもらいながらストローなどで一気飲みする行為「ケグ・スタンド」とするのはマズいのかと今永に質問した。今永は、笑った後に一呼吸おいて「多分、悪い意味でネットで炎上すると思います」と返答。これにはターナーも顔をくしゃくしゃにして大爆笑していた。
○「今知って良かった」 好投後に報道陣が笑った発言
3月29日(日本時間30日)の敵地ダイヤモンドバックス戦。今永は、7回91球を投げて3安打1失点、4奪三振の快投で今季初勝利を挙げた。米イリノイ州の地元局「マーキースポーツ・ネットワーク」公式YouTubeチャンネルは試合後、今永が取材に応える動画を公開した。
同局女性レポーターから「左腕に対していい成績を残している相手打線を抑えられた要因は」と聞かれると、「左投手に対して凄く成績が良いということを今知ったのが良かったです。もしわかっていたら打たれていたかもしれない」と真顔で回答。通訳も半笑いで伝え、絶妙な返しが周囲の笑いを誘っていた。
○「大きな間違いと気づいた」1年越しの“発言撤回”
4日(日本時間5日)の本拠地パドレス戦。今永は、7回1/3を投げて4安打1失点、無四球4奪三振の快投で今季2勝目をマークした。同局YouTubeチャンネルは試合後、会見映像を公開。降板時の歓声について聞かれると、「以前、この歓声をアラームにすることができたらきっと寝起きもいいんじゃないか、という話をここでさせてもらったことがあるが、それは大きな間違いだなと今日気づいた」と語った。
今永は、「きっとこの大歓声をアラームにしてしまったら、ずっと聞いていたいから多分僕は球場に遅刻してくるかなと思います」と理由を説明。通訳を介してユーモラスな回答を聞いた米報道陣からは笑いが起こった。今永は昨年5月7日(同8日)の本拠地パドレス戦後の会見で「最近寝起きが悪いので、あの歓声をアラームにしたらすっきり起きられるかなと思います」と発言。1年越しに“撤回”した形となった。
○「チャンスだと思わなければ」2連続失策の味方を擁護
15日(日本時間16日)の敵地パドレス戦。今永は、5回1失点(自責0)の力投ながら勝ち負けはつかなかった。0-0と打線の援護なく迎えた5回2死、ファウルフライ2つを味方が落球するエラーが続いた後、カウント2-2から投じた9球目の速球をマチャドに左中間席へ運ばれて失点。5回1失点でマウンドを降りた。
同局は試合後、今永の囲み取材の様子を中継。味方の失策について、「自分の中では、あのようなことが起こった時は、チャンスだと捉えなければいけないと思っている。あそこを抑えて、ベンチや周りの選手から信頼される。僕はそのチャンスを今回逃してしまった。次回はそこをしっかり抑えて信頼を得られるようにしたい」と独自の表現で擁護していた。
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昨季は、15勝3敗、防御率2.91、174奪三振を記録。ナ・リーグのサイ・ヤング賞投票で5位に入った今永。今季はエース格の左腕ジャスティン・スティールが左肘靱帯の手術を受けるため今季絶望となっており、地元からの期待も大きい。入団会見から地元ファンの心を掴んだコメント力にも、引き続き注目が集まる。
(THE ANSWER編集部)