那須川天心、メイウェザーの「トラウマ」払拭で世界挑戦へ 6.8前哨戦「スキンヘッド恐怖症を…」
ボクシングの帝拳プロモーションは18日、都内で会見し、6月8日に東京・有明コロシアムでWBC世界バンタム級王者・中谷潤人(M.T)とIBF同級王者・西田凌佑(六島)の王座統一戦、那須川天心(帝拳)の世界前哨戦を開催すると発表した。那須川はWBA同級6位ビクトル・サンティリャン(ドミニカ共和国)と同級ノンタイトル10回戦で激突。この日は各選手が会見に出席した。興行はAmazon プライム・ビデオで生配信。戦績は26歳の那須川が6勝(2KO)、29歳のサンティリャンが14勝(5KO)1敗。

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ボクシングの帝拳プロモーションは18日、都内で会見し、6月8日に東京・有明コロシアムでWBC世界バンタム級王者・中谷潤人(M.T)とIBF同級王者・西田凌佑(六島)の王座統一戦、那須川天心(帝拳)の世界前哨戦を開催すると発表した。那須川はWBA同級6位ビクトル・サンティリャン(ドミニカ共和国)と同級ノンタイトル10回戦で激突。この日は各選手が会見に出席した。興行はAmazon プライム・ビデオで生配信。戦績は26歳の那須川が6勝(2KO)、29歳のサンティリャンが14勝(5KO)1敗。
那須川のボクシング転向7戦目は「世界前哨戦」と銘打たれた。2月の前戦は元世界王者ジェイソン・モロニー(オーストラリア)に判定勝ち。今回は11月頃に見据える世界初挑戦に向けた前哨戦となる。「相手はサウスポー。世界王者はサウスポーが多いのでそれに向けてというのもある」と世界挑戦を見据え、「ここからが勝負」と気を引き締めた。
サウスポーのサンティリャンは7年前にアマチュアからプロ転向。13連勝した後、2023年6月に石田匠(井岡)とのWBA世界バンタム級挑戦者決定戦で1-2の判定負けを喫した。昨年6月に再起し、那須川戦に臨む。
那須川は世界戦までに試したいことについて、「前回の試合で初めて僕がボクシングの距離に飛び込んだし、足を止めて打ち合うことを見せられた。その距離をやろうとは思わないけど、その距離もできる状態にしておきたい。全部できないと最強じゃない」と課題を挙げた。
さらに会見後にも取材に応じ、「トラウマもある。スキンヘッドの選手にやられているので」とジョーク。2018年大晦日のエキシビションでダウンを奪われた元世界5階級制覇王者フロイド・メイウェザー氏(米国)を引き合いに出し、「スキンヘッド恐怖症。トラウマをしっかり拭いたい」とサンティリャン戦の勝利を誓った。
世界戦までにKO勝ちしたいところ。「もちろんそれもあるけど、狙いすぎるとできない。課題は今まで大雑把だったものが、今は細かいもの。その細かいものを調整して、集約していけば倒せる。徐々に徐々にやって上手くハマれば倒せると思う」と思い描いた。
那須川は格闘技戦績47戦全勝(キックボクシングは42戦)でボクシングに転向。ボクシング5戦目の昨年10月に獲得したWBOアジアパシフィック(AP)バンタム級王座を、今月17日付で返上した。世界ランクはWBC1位、WBA2位、WBO2位、IBF4位につけている。
バンタム級の他2つの世界王座はWBAに堤聖也(角海老宝石)、WBOに武居由樹(大橋)が就き、日本人が主要4団体を独占している。
(THE ANSWER編集部)