「日本は世界最強、最高」韓国球界首脳が繰り返した“賛辞” 異例の野球日韓戦開催、10年間で両国についた差
野球日本代表「侍ジャパン」は17日、今年11月15、16日に韓国代表との強化試合「ラグザス 侍ジャパンシリーズ2025 日本vs韓国」を東京ドームで行うと発表した。主要大会ではなく、事前の強化試合でこのカードが組まれるのは初めて。都内のホテルで行われた会見に登場した韓国球界の首脳は「日本は世界最強」と相手への賛辞を繰り返した。異例の開催には、この10年で両国についた差も関係していそうだ。

WBCまで4か月…同じプールに入る日韓が事前強化試合
野球日本代表「侍ジャパン」は17日、今年11月15、16日に韓国代表との強化試合「ラグザス 侍ジャパンシリーズ2025 日本vs韓国」を東京ドームで行うと発表した。主要大会ではなく、事前の強化試合でこのカードが組まれるのは初めて。都内のホテルで行われた会見に登場した韓国球界の首脳は「日本は世界最強」と相手への賛辞を繰り返した。異例の開催には、この10年で両国についた差も関係していそうだ。
韓国プロ野球を統括する韓国野球委員会(KBO)のホ・グヨン総裁は、日本チームの印象を問われると「多くの国際大会で最上位を譲らない世界最強のチーム」「世界の野球が認める最高のチームと位置づけられている」と繰り返し賛辞を贈った。
両国は来年3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で同じ東京プールに入っている。本番まで4か月という時期に異例の強化試合が実現したのは、両国の立場に大きな差がついたからでもある。
日本は2023年のWBCで、大谷翔平投手(ドジャース)やダルビッシュ有投手(パドレス)らを主力に据え優勝。一方で韓国は3大会連続の1次ラウンド敗退に終わった。昨秋のプレミア12でもオープニングラウンドで敗退。プロ選手による代表チームが参加する大会で、韓国が日本の成績を上回ったのは2015年のプレミア12(韓国が優勝、日本は3位)までさかのぼる。
そのためかホ・グヨン総裁は「いい試合をすることでいい勝負をすることが、これまでと違って大きな重い意味を持つようになっています」「今回の試合は、来年のWBCで韓国代表が改めてまた世界で注目を受けられるよう、レベルアップしたチームだと証明したいと思っています」と挑戦者としての立場を強調した。
また、昨秋のプレミア12後に代表監督に就任したユ・ジヒョン氏も「韓国代表監督としてのデビュー戦が日本野球の心臓部である東京ドームで、日本と対戦することができるということでドキドキする気持ちで参りました」とし、日本代表のイメージを問われると「緻密さとパワーを兼備した非常に強いチーム」と表現した。
2023年秋のアジアプロ野球チャンピオンシップや、昨秋のプレミア12にもコーチとして参加した経験を踏まえ、この試合を「日本代表の戦力を分析できる非常に重要な大会」と位置付けている。
韓国代表は前回WBCの惨敗後、代表チームの編成を若手重視へ大きく舵を切った。今回の試合はその成果を試される場でもある。WBCのメンバー選出について「大リーグでいい成績を残したり、マイナー有望株もいる。それぞれの選手のコンディションをシーズン後に見たい」とするリュ・ジヒョン監督も「若い選手にもチャンスはある」と、日本相手に爪痕を残せるような選手の出現を心待ちにしていた。
(THE ANSWER編集部)