レッドブル初陣12位でも…角田&ローソン交代を正当化できる根拠 「確かに厳しいが」元F1戦士の見解
6日に三重県の鈴鹿サーキットで決勝が行われた自動車レースのF1第3戦・日本グランプリ(GP)はマックス・フェルスタッペン(レッドブル)の優勝で幕を閉じた。レッドブル昇格初戦となった角田裕毅は12位に終わりポイント獲得はならなかったが、元F1ドライバーは「感銘を受けた」と評価。昇格について「正当化できるものだった」と見ている。

F1日本GPを回顧
6日に三重県の鈴鹿サーキットで決勝が行われた自動車レースのF1第3戦・日本グランプリ(GP)はマックス・フェルスタッペン(レッドブル)の優勝で幕を閉じた。レッドブル昇格初戦となった角田裕毅は12位に終わりポイント獲得はならなかったが、元F1ドライバーは「感銘を受けた」と評価。昇格について「正当化できるものだった」と見ている。
14番グリッドからのスタートとなった角田は、入れ替わりでレーシングブルズに降格したリアム・ローソンを1周目でかわし、早々に13番手に浮上。中盤に12位に浮上し、そのままフィニッシュした。同僚のフェルスタッペンが今季初優勝を飾る中で、ポイント獲得はならず。17位のローソンには先着したが、レーシングブルズで同僚だったアイザック・ハジャーは8位入賞を果たし、角田は後塵を拝した。
F1公式サイトは「パーマー:ツノダのレッドブルでの初週末がレース結果よりもはるかに印象的だったワケ」との見出しで、元F1ドライバーのジョリオン・パーマー氏の署名記事を掲載。本文では「私はユウキ・ツノダのレッドブルとしての初週末に感銘を受けた。結果としてチームのセカンドシートにおける目立った成果を残せなかったとしても、だ」と記した。
記事では理由について「レッドブルのマシンが走りづらいことは周知の事実だが、ツノダは金曜日の時点ですでにマシンに慣れていたように感じた。リアム・ローソンやセルジオ・ペレスよりも快適そうだったと言えるだろう」と説明。さらに「プレッシャーが無くなることはないのがF1界の現実だ。ユウキは未熟なドライバーではない。彼は中団勢としての実力を見せてきた。だが、レッドブルであれ他のチームであれ、彼がこの先もグリッドを確保し続けたいのならば、これは彼が何年も待ち続けた、千載一遇のチャンスだ」と角田が置かれている状況にも触れた。
日本GPの余韻に浸る間もなく、現地11日からは第4戦バーレーンGPが開幕する。パーマー氏は「最初の週末で明るい見通しを示した。だが、これからがユウキが本来の実力を発揮するときだ。彼は元来、高速コーナーに強く、鈴鹿にはたくさんあるものの、バーレーンにはない。しかし、彼はブレーキングも得意としている。彼がマシンの方向性を見出し、アタックする自信を持つことができれば今週末の大きな助けになることだろう」と挽回のチャンスについて見解を示した。
その上で「レッドブルのドライバー交代という決断は確かに厳しいものだ。だが、週末の日本GPの結果はそれを正当化できるものだった。そして今こそユウキにとって、彼らの決断が正しかったことを結果で証明するチャンスだ」と期待を込めた。
(THE ANSWER編集部)