バージニア州の大会で危険行為

　米陸上レースでランナーがとった驚きの行動が物議を醸している。4日（日本時間5日）にバージニア州リンチバーグで行われた屋内での大会。女子4×200メートル決勝でランナーがバトンで別のランナーの後頭部を強打。米ファンから「永久追放されるべき」と批判されている。

　事件が起きたのは第2走。ブルックビル高のケイレン・タッカーがI.C.ノーコム高のランナーを外から抜き去ると、抜かれたランナーが金属製のバトンでタッカーの後頭部を強打。タッカーは頭を押さえてコースを外れトラックに倒れ込み、そのままレースには戻れなかった。審判員は直ちにI.C.ノーコム高を失格とした。

　米バージニア州地元局「WSET-TV」が、タッカーが「脳震盪の治療を受ける　頭蓋骨骨折の可能性も」と報じたこのレース。X上の米ファンからは「狂気による暴行だよ」「告訴され、永久追放になるべき」「こんなの今まで見たことない」「何なんだこれは」「酷いな」「常軌を逸してる」などと非難の声が上げられている。

　タッカー本人は同局のインタビューに対し、「起きたことがいまだに信じられない」と吐露。バージニア州公立高校の運動競技を統括する制裁団体「バージニア高校リーグ」に事件について連絡するも、調査中だと返答を受けたという。