ネリ苦言「大口叩き」「過信だ」 TKO撃破した亀田京之介に指摘「俺の故郷はリスペクトされるべき」
ボクシングの元2階級王者ルイス・ネリ(メキシコ)が22日(日本時間23日)、母国でWBA&WBO世界フェザー級15位の亀田京之介(TMK)と124ポンド(約56.2キロ)契約のノンタイトル10回戦を行い、7回TKO勝ちした。世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥に敗戦してから9か月後の再起戦。フェイスオフでは乱闘寸前となった亀田について「彼はリングに上がってからもリスペクトが欠けていた」と苦言を呈している。

ネリが亀田京之介にTKO勝ち
ボクシングの元2階級王者ルイス・ネリ(メキシコ)が22日(日本時間23日)、母国でWBA&WBO世界フェザー級15位の亀田京之介(TMK)と124ポンド(約56.2キロ)契約のノンタイトル10回戦を行い、7回TKO勝ちした。世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥に敗戦してから9か月後の再起戦。フェイスオフでは乱闘寸前となった亀田について「彼はリングに上がってからもリスペクトが欠けていた」と苦言を呈している。
地元メキシコで行われた一戦。ネリは4回に猛攻を見せ、5回には亀田が右目上をカット。6回には左目上からも出血した。決着は7回。ネリが2度のダウンを奪い、レフェリーが試合をストップ。再起戦をTKO勝利で飾った。
ネリと亀田は試合10日前のフェイスオフでひと悶着。互いの額と額がくっつくほどに接近すると、にらみ合いからネリが亀田の顔面をめがけて左拳を振り、続けて右腕も振り回した。どちらもヒットはしなかったが、興奮した様子の亀田も左手で挑発。スタッフが両者の間に入ったが、あわや乱闘となっていた。
メキシコメディア「El sol de Tijuana」は「パンテーラ・ネリがカメダをノックアウト」との見出しで報じた記事の中で、試合後のネリのコメントを伝えている。亀田については「彼は大口を叩いていたし、過信していた。彼はリングに上がってからもリスペクトが欠けていた」とその振る舞いに苦言を呈している。
「それは俺に対してだけではなく、試合を見に来てくれた観客に対してもだ。(会場の)ティファナは俺の故郷でもあるしリスペクトされるべきだ」
試合については「パンチを放ち、ジャブを打ち、隙を見せないように距離をとったんだ。これは日本での試合でノックアウトされないようにやってみたのと同じさ」と井上戦と同じ戦略も取ったと表現。ただ「いいところにパンチが決まったとは感じなかった。もちろん狙いにいったが、会心の当たりは一つもなかったよ。いくつかいいパンチは入ったけど」と振り返った。
「もしいつも通りの会心のパンチが決まっていたら、試合は1ラウンドか2ラウンドで終わっていたはずさ」と早期決着もあり得たと自信を見せるネリ。「いつもと違うことをやりたかったんだ。もっと用心深い戦い方をしたかったんだ。ガードを下げるスタイルから変わったってところをみんなに見てもらいたかったんだ」とも説明している。
(THE ANSWER編集部)