最強ボクサー中谷潤人に迫る危機「過去一番…」 爆発的KOへいかに戦うか「相手次第で変えたい」
ボクシングのWBC世界バンタム級王者・中谷潤人(M.T)が13日、神奈川・相模原市内の所属ジムで練習を公開した。24日に東京・有明アリーナで同級6位ダビド・クエジャル(メキシコ)との3度目の防衛戦を行う。過去最長身となる挑戦者対策の成果を発揮し、爆発的なKO勝ちを誓った。戦績は27歳の中谷が29勝(22KO)、23歳のクエジャルが28勝(18KO)。

興行はAmazon プライム・ビデオで生配信
ボクシングのWBC世界バンタム級王者・中谷潤人(M.T)が13日、神奈川・相模原市内の所属ジムで練習を公開した。24日に東京・有明アリーナで同級6位ダビド・クエジャル(メキシコ)との3度目の防衛戦を行う。過去最長身となる挑戦者対策の成果を発揮し、爆発的なKO勝ちを誓った。戦績は27歳の中谷が29勝(22KO)、23歳のクエジャルが28勝(18KO)。
危険な相手を前に、王者の新しい引き出しが試される。中谷は身長173センチ。これまでリーチやサイズの利を生かして戦ってきたが、クエジャルは1センチ上回る。「数字的には過去一番大きい相手」と警戒しながら、「当たる面積が大きくなるのでやりやすい」と歓迎。この日はシャドー1回、サンドバッグ打ち2回を披露し、じんわりと汗をかいた。
1月上旬から約1か月の米ロサンゼルス合宿を実施。現地到着が大規模な山火事発生時と重なった。「翌日から煙や灰がダウンタウンに飛んできて、外を走れず中でやっていた」とロードワークに影響したが、計140ラウンドものスパーリングを消化。自分より長身で4階級上のライト級選手を相手に対策を積み、1日16ラウンドや10分×4ラウンドの異例の内容を乗り越えた。
「スパーはパンチを当てるポイントを高めに設定して打ち込みました。クエジャルは腕も長い。上体だけで動かない、スウェーバックを使わないとかを意識した」とブロックによる防御を重視。相手は上体を起こした構えのため「僕が下から見上げるイメージになる」と描く。自身がここ数試合で豪快なKOを生んだのは、重心を落とした低い構えから強打を入れるスタイルだった。