ボクサー中谷潤人、節目の30勝予告Tシャツで堂々練習公開 1枚5000円「練習内容を爆発させる」
ボクシングのWBC世界バンタム級王者・中谷潤人(M.T)が13日、神奈川・相模原市内の所属ジムで練習を公開した。24日に東京・有明アリーナで同級6位ダビド・クエジャル(メキシコ)との3度目の防衛戦を行う。この日は節目のプロ30勝目を“予告”した特製Tシャツで堂々と練習した。戦績は27歳の中谷が29勝(22KO)、23歳のクエジャルが28勝(18KO)。

興行はAmazon プライム・ビデオで生配信
ボクシングのWBC世界バンタム級王者・中谷潤人(M.T)が13日、神奈川・相模原市内の所属ジムで練習を公開した。24日に東京・有明アリーナで同級6位ダビド・クエジャル(メキシコ)との3度目の防衛戦を行う。この日は節目のプロ30勝目を“予告”した特製Tシャツで堂々と練習した。戦績は27歳の中谷が29勝(22KO)、23歳のクエジャルが28勝(18KO)。
中谷の胸にすでに勝利が刻まれていた。黒を基調としたTシャツに新愛称「BIG BANG」の文字。自身の絵の隣には「30-0」と30勝無敗を示す数字が並べられた。次戦がプロ30戦目。しかも、右目に「30」、左目に「0」と描かれ、細部にこだわりが詰まっていた。試合会場で5000円(税込)で販売されるという。
「デザイナーさんに描いてもらいました。下には『SKY THE LIMIT』もあります。『可能性は無限大』というのが自分のテーマなので。30戦目もいい結果で、良い内容で終わらせたい」
クエジャルは2023年10月に元世界2階級制覇王者ルイス・コンセプション(パナマ)に8回TKO勝ち。右構えで強打の持ち主だ。メキシコ国外では初の試合。中谷がスーパーフライ級だった23年夏頃にも対戦候補だった。
174センチの長身挑戦者。中谷も173センチで同級で高い方だが、対戦相手としては過去最長身という。1月上旬から約1か月の米ロサンゼルス合宿では、計140ラウンドものスパーリングを消化。4階級上のライト級選手を相手に長身対策を積み、1日16ラウンドや10分×4ラウンドの異例の調整も乗り越えた。
「メンタルも強化された」と語ったこの日の会見後、特製Tシャツを着たままシャドー1回、サンドバッグ打ち2回を披露。じんわりと汗をかいた。
中谷は世界で最も権威のある米専門誌「ザ・リング」の階級を超えた格付けランク「パウンド・フォー・パウンド(PFP)」で9位につけ、2位の世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥に次ぐ世界的な評価を受ける。KO勝ちなら4戦連続だ。
「クエジャルは長身で攻撃的。また新しい中谷潤人を見せられるという気持ちで調整してきた。毎試合テーマがありますが、練習はやってきたことを濃縮させて、突き詰めていくイメージ。それを試合で爆発させるという意味でビッグバンです。ビッグバンの新ニックネームを思わせるシーンをお見せしたい。練習で濃縮させたものを2月24日に爆発させられれば」
○…同興行では、WBA世界バンタム級王者・堤聖也(角海老宝石)が、元WBC世界フライ級王者でWBA世界バンタム級4位・比嘉大吾(志成)と初防衛戦を行う。WBOアジアパシフィック(AP)バンタム級王者・那須川天心(帝拳)も、同級ノンタイトル10回戦で前WBO世界同級王者ジェイソン・モロニー(オーストラリア)と対戦。他のバンタム級王座はIBFに西田凌佑(六島)、WBOに武居由樹(大橋)が就き、日本人が主要4団体を独占している。
(THE ANSWER編集部)