「アフマダリエフって誰?」 井上尚弥へ“難癖”のプロモーターに呆れる英番組「危険と知っているが…」
ボクシングの世界スーパーバンタム級(55.3キロ以下)4団体統一王者・井上尚弥(大橋)に“難癖”をつけた英興行大手マッチルーム社のプロモーター、エディー・ハーン氏に同国のキャスターらも疑問の声を上げている。ハーン氏は元WBA&IBF統一王者で現WBA暫定王者の30歳ムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)との対戦が実現していないことに不満げだが、「アフマダリエフって誰?」と言われてしまっている。

英国のキャスター「ハーンは占星術師を気取っている」
ボクシングの世界スーパーバンタム級(55.3キロ以下)4団体統一王者・井上尚弥(大橋)に“難癖”をつけた英興行大手マッチルーム社のプロモーター、エディー・ハーン氏に同国のキャスターらも疑問の声を上げている。ハーン氏は元WBA&IBF統一王者で現WBA暫定王者の30歳ムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)との対戦が実現していないことに不満げだが、「アフマダリエフって誰?」と言われてしまっている。
井上は24日、WBO11位キム・イェジュン(韓国)に4回2分25秒KO勝ちして4団体防衛に成功。翌日の会見では、今後の展望として4月頃に米ラスベガスでWBC1位&WBO8位アラン・ピカソ(メキシコ)と大型興行、9月頃に莫大な資金力を持つサウジアラビアにてアフマダリエフと対戦する方針が明らかになった。
そんな井上に、ハーン氏はいちゃもんをつけた。英専門メディア「iFL TV」公式YouTubeの動画内では「なぜ、ナオヤ・イノウエは3回も指名挑戦者から逃げるんだ?」と語った様子が伝えられており、「イノウエはチャンピオンとしてガッカリだ。イノウエがP4P(パウンド・フォー・パウンド)リストから外される時が来た」とまで発言している。
これにはX上で海外ファンから疑問の声が噴出していたが、英ラジオ局「トークスポーツ」ボクシング部門のYouTubeでも話題に。同メディアのキャスターを務めるギャレス・デービーズ氏は「エディー・ハーンは水晶で占う占星術師を気取っているようだ」と呆れ気味。隣にいた元プロボクサーのスペンサー・オリバー氏に「アフマダリエフって誰? 彼はとても経験豊富で素晴らしいファイターで、危険な人物だということは知っているけど、彼は何者?」と尋ねた。
オリバー氏は「ナオヤ・イノウエのキャリアの今の段階で言うと、正にその質問が正しいよ。(アフマダリエフって)誰だよ?」と反応。井上がPFPトップ3に君臨し、世界でもトップの実績を持つことを説明したうえで、キム戦のKO劇も「キムが挑発してボディーショットをくらってよろめいて、右手をついて戦いが終わった。そのショットは計算された、緻密で素晴らしいフィニッシュだったね」と称賛した。
デービーズ氏は29戦無敗(26KO)という圧倒的な強さから、井上が「モンスター」と呼ばれていることに触れ「とてつもなく破壊的だね。ただ単に世界タイトルを獲得しているだけでなく、階級の中で圧倒的な強さで勝ってきている」と話した。今後転向を見据えるフェザー級では、現WBA同級王者ニック・ボール(英国)を標的としていることも明らかになったが「彼ならナオヤにダメージを与えることができるかもしれない。サイズや階級ではちょっと大きな1歩になるかもしれないけど、めちゃくちゃスリリングな対戦になるよね!」と期待していた。
(THE ANSWER編集部)