ニュージャージー州の高校生の逆転劇が米で話題沸騰

　米国の陸上レースで生まれた衝撃の逆転劇が話題だ。ニュージャージー州で現地14日に行われた地域大会の女子100メートル障害で、転倒した選手が驚異の粘りで1位フィニッシュ。レース映像がSNS上で拡散され注目を集めると、米地元メディアも「とてつもない復活力と冷静さ」「奇跡の逆転劇」などと脚光を浴びせている。

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　あきらめなかった。高校生が競い合うニュージャージー州のバーゲン群選手権。女子100メートル障害予選で4レーンからスタートを切ったアビゲイル・デニスは、2つ目のハードルに引っかかって転倒した。先頭の選手とは8メートルほど差がついてしまったが、すぐさま起き上がると猛追。前を走る選手たちをごぼう抜きし、最後のハードルを飛び越えるとと同時に先頭に立つとそのままフィニッシュした。

　驚異の逆転劇。デニスが所属するオールド・タッパン高校陸上部の公式ツイッターが実際の動画を公開すると、再生130万回を超えるなど大反響。米ニュージャージー州の地元ニュースメディア「NJ.com」も「ペシャリ転倒から金メダル　高校生ハードラーの奇跡の逆転劇と彼女がどのように成し遂げたのか」との見出しで特集記事を掲載した。

　記事では16秒85でフィニッシュしたことを伝え、「オールド・タッパンのアビゲイル・デニスがとてつもない復活力と冷静さを見せた」と称賛。デニスは動画が話題になったことについて「動画がこんなに注目を集めるなんてクレイジーよ」と話したそうだ。決勝に進んだデニスは14秒28で優勝。さらに女子100メートルで12秒48、女子200メートルで25秒43を記録してともに金メダルを獲得。見事に“3冠”を達成したそうだ。