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米国を感動させた26歳ゴールドの全米選手権 双子の妹「あなたが成し遂げた全てが誇り」

フィギュアスケートの全米選手権の女子は25歳マライア・ベルの初優勝で幕を閉じた。一方で表彰台には届かなかったものの、米スポーツ界に感動を呼んだのが、26歳グレイシー・ゴールドだ。うつ病、摂食障害などの休養を経て、復帰後3度目の大会で自己最高となる10位。今シーズン限りでの引退が囁かれる元全米女王の演技は多くの者の胸を打ち、双子の妹も見守る前で完全燃焼した。

全米選手権で10位となったグレイシー・ゴールド【写真:Getty Images】
全米選手権で10位となったグレイシー・ゴールド【写真:Getty Images】

SP観戦に駆け付けていた妹カーリーさん「直接、演技を見られて嬉しいです」

 フィギュアスケートの全米選手権の女子は25歳マライア・ベルの初優勝で幕を閉じた。一方で表彰台には届かなかったものの、米スポーツ界に感動を呼んだのが、26歳グレイシー・ゴールドだ。うつ病、摂食障害などの休養を経て、復帰後3度目の大会で自己最高となる10位。今シーズン限りでの引退が囁かれる元全米女王の演技は多くの者の胸を打ち、双子の妹も見守る前で完全燃焼した。


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 順位なんて関係なかった。ゴールドは7日(日本時間8日)に行われたフリー、最終組で登場した。冒頭の3回転ルッツは片手をついたものの、着氷させると続く3回転ループを綺麗に着氷。以降はジャンプでバランスを崩すシーンはあったものの、心を込めた4分間を滑り切った。キス・アンド・クライで104.31点、合計171.92点の得点が表示されると、目元に手をやり、涙をこらえた。

 復帰4シーズン目、特別な大会だった。14年ソチ五輪団体銅メダル獲得に貢献し、全米選手権は14、16年と2度制したゴールド。うつ病、不安障害、摂食障害により、17-18年シーズンを全休し、翌シーズンのグランプリ(GP)シリーズのロステレコム杯で復帰。19-20年シーズンに3年ぶりに全米選手権に出場して12位、昨季は13位に。今大会の10位は復帰後最高成績だった。

 今シーズン限りでの引退も囁かれており、この大会が最後の競技会になるかもしれない。そのストーリーを知る者すべての胸を打った2日間。雄姿を見届けた一人が双子の妹・カーリーさんだ。

 SPではツイッターを更新し、知人らと客席にいる様子をアップ。元フィギュア選手で現在は指導者を務める妹は「グレイシー・ゴールド応援団! あなたが成し遂げてきた全てのことに誇りに思います。そして直接あなたの演技を見ることができて嬉しいです」と記述。生まれた日からともに歩んできた唯一無二の姉の演技に想いを込め、見守ったようだ。

 去就が注目されるが、まだその意向を明らかにしていないゴールド。しかし、栄光も挫折も知り、這い上がって来た26歳の元全米女王が見せた演技は、多くのファンの記憶に残るものになるだろう。

(THE ANSWER編集部)




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