アルトゥニアン氏が相談役、プルシェンコ氏「多くをもたらすこと期待」

　フィギュアスケートのアレクサンドラ・トルソワ（ロシア）に、頼もしい相談役がついた。男子の世界王者ネイサン・チェン（米国）らを指導する名コーチでもある、ラファエル・アルトゥニアン氏（ロシア）が指導に加わるという。母国メディアが報じている。

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　稀代の4回転ジャンパー・トルソワを名伯楽がサポートする。ロシアのスポーツ紙「スポルトエクスプレス」は「アルトゥニアン氏がトルソワとの仕事に参加する」との見出しで記事を掲載。「アルトゥニアン氏がロシアのスケーター、トルソワの練習に相談役として参加することが分かった」などと伝えている。

　トルソワは昨年、エテリ・トゥトベリーゼ氏のもとから移籍。現在は“皇帝”ことトリノ五輪金メダリスト、エフゲニー・プルシェンコ氏に師事する。同紙によると、トルソワと両親はトゥトベリーゼ氏の指導を受けていた頃、米国で活動していたアルトゥニアン氏のもとへと移籍することを検討したことがあったという。

　プルシェンコ氏のアカデミーは協力についてまとめ上げ、アルトゥニアン氏がモスクワにやってくることになったという。同紙はロシアの名誉コーチ、タチアナ・タラソワ氏のコメントも紹介。「すばらしいニュースです！　ラファエルは世界で最高のコーチのうちの1人です」と喜びを口にしている。

　アルトゥニアン氏と仕事をした経験もあるというタラソワ氏は「彼には今、最高の男子スケーター（チェン）がいます。もちろん、彼と練習することによってトルソワは、（フリーで）5度、4回転ジャンプを跳ぶ可能性がより高くなります」と分析している。

　また、プルシェンコ氏は自身のインスタグラムで「私の友人であり偉大なコーチであるマエストロ、ラファエル・アルトゥニアン氏と協力することで合意に達しました。我々の新しいシーズンにおける仕事でのコラボレーションが、今シーズン、私たちに不足していた多くのものをもたらすことを期待しています」と報告している。