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42勝41KOの怪物ワイルダー、業界半世紀超のアラム氏も絶賛「あんな人間見たことない」

新年を迎えた世界のボクシング界でまず注目される一戦は、2月22日に米ラスベガスで行われるWBC世界ヘビー級王者デオンテイ・ワイルダー(米国)と元3団体統一王者タイソン・フューリー(英国)の再戦だろう。フューリーをプロモートする米興行大手トップランクのボブ・アラム氏は驚異のKO率を誇るワイルダーについて「あんな人間見たことない」と大絶賛している。

デオンテイ・ワイルダー【写真:Getty Images】
デオンテイ・ワイルダー【写真:Getty Images】

世紀の再戦、フューリーをプロモートするアラム氏「彼は恐ろしいボクサーだ」

 新年を迎えた世界のボクシング界でまず注目される一戦は、2月22日に米ラスベガスで行われるWBC世界ヘビー級王者デオンテイ・ワイルダー(米国)と元3団体統一王者タイソン・フューリー(英国)の再戦だろう。フューリーをプロモートする米興行大手トップランクのボブ・アラム氏は驚異のKO率を誇るワイルダーについて「あんな人間見たことない」と大絶賛している。


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 通算42勝のうち、実に41度のKOを演じてきたワイルダー。驚異のKO勝率98%を誇る男の最新の衝撃は昨年11月だった。同級3位ルイス・オルティス(米国)との防衛戦だ。序盤から苦戦を強いられていたが、7回の残り10秒を切った終了間際だった。オルティスの一瞬の隙を突き、ワンツーから右ストレートを顎に一閃。相手を豪快にキャンバスに沈め、試合を一発で終わらせた。

 衝撃的な幕切れに会場も熱狂した。V3を達成した一撃は米専門誌「ザ・リング」が選出した年間最高KO賞を受賞したことも記憶に新しい。そんなKOモンスターが戦うのが、2月22日のフューリー戦。引き分けに終わった18年12月以来となる再戦だ。米専門メディア「ボクシングシーン.com」によると、フューリーをプロモートするアラム氏も最大級の警戒を抱いている。

 記事では「アラム氏は50年以上この業界にいるが、ワイルダーの右のようなワンパンチで試合を終わらせるようなパワーは見たことがないという」と紹介。その上で、アラム氏のコメントを紹介している。

「私はワンパンチで試合を終わらせる人間を見たことがない。あんなの見たことないさ。想像もつかないボクシングをしてくるという事実が彼という存在をさらに価値のあるものにしている。彼は恐ろしいボクサーだ。彼は右という武器を持っている。それは相手にとって最も脅威であり、まるでレーザーのようなものだ」

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