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練習後の「10分」でパフォーマンスが変わる だから、クールダウンは侮れない

クールダウン中に反省、復習することで自身のステップアップに

 クールダウンは5~10分程度で完了します。練習でヘトヘトだからといって、クールダウンを飛ばすのは体にとってかえってマイナスです。むしろ、たった5~10分、ケアを行うだけで、疲れが溜まりにくくなり、パフォーマンスも向上します。

 また、クールダウンの時間は、体だけでなく心をリセットできる貴重な時間でもあります。子どもたちは練習後、塾に行ったり友達と遊んだりと、すぐ別のことに気持ちを持っていかれるので、改めて自分と向き合う時間を持つのは難しい。しかも、時間が経つほど、反省する内容などどんどん忘れ去ってしまいます。

 どんなアスリートもクールダウンの時間に、「今日はこういう練習が足りなかった」「こんなプレーがダメだった」「今日はよくできたな」など、一日の練習や試合を振り返っています。小学生のうちは楽しいだけでもOKですが、中学生以上になったら、ただ漫然とストレッチをするだけではもったいない。一つ一つのプレーや練習の内容を振り返り、反省や復習をする。そして、次回の課題を設定することで、自身のステップアップにつなげましょう。

(長島 恭子 / Kyoko Nagashima)

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中野ジェームズ修一

スポーツトレーナー

1971年、長野県生まれ。フィジカルトレーナー。米国スポーツ医学会認定運動生理学士(ACSM/EP-C)。日本では数少ないメンタルとフィジカルの両面を指導できるトレーナー。「理論的かつ結果を出すトレーナー」として、卓球・福原愛、バドミントン・藤井瑞希らの現役時代を支えたほか、プロランナー神野大地、トランポリン競技選手など、多くのトップアスリートから信頼を集める。2014年以降、青山学院大駅伝チームのフィジカル強化指導を担当。東京・神楽坂に自身が技術責任者を務める会員制パーソナルトレーニング施設「CLUB100」がある。主な著書に『世界一やせる走り方』『世界一伸びるストレッチ』(サンマーク出版)、『青トレ 青学駅伝チームのコアトレーニング&ストレッチ』(徳間書店)、『医師に「運動しなさい」と言われたら最初に読む本』(日経BP)などベストセラー多数。

長島 恭子

編集・ライター。サッカー専門誌を経てフリーランスに。インタビュー記事、健康・ダイエット・トレーニング記事を軸に雑誌、書籍、会員誌で編集・執筆を行う。担当書籍に『世界一やせる走り方』『世界一伸びるストレッチ』(中野ジェームズ修一著)など。

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