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【飛込】 東京五輪に続く若きダイバーの戦い 宮本葉月が涙の逆転V「たとえ50点差が開いても」

全国高校総体(インターハイ)の飛込(日本ガイシアリーナ)第3日は19日、女子飛板飛込でアジア大会代表の宮本葉月(3年=土佐女)が、成長著しい世界ジュニア代表の安田舞(1年=帝京)を最終種目で逆転し、初優勝を飾った。

宮本葉月(中央)が女子飛板飛込で逆転優勝を飾った【写真:山田智子】
宮本葉月(中央)が女子飛板飛込で逆転優勝を飾った【写真:山田智子】

インターハイ女子飛板飛込、最終種目で逆転「また行ける、絶対に勝てる、と」

 全国高校総体(インターハイ)の飛込(日本ガイシアリーナ)第3日は19日、女子飛板飛込でアジア大会代表の宮本葉月(3年=土佐女)が、成長著しい世界ジュニア代表の安田舞(1年=帝京)を最終種目で逆転し、初優勝を飾った。

「絶対、勝ったと思った」

 最後の演技を終えた宮本は、水中でガッツポーズをした。

 先に演技を終えた安田を超えてトップに立つには、53.65点以上が必要だった。最後に飛ぶのは、305B(前逆宙返り 2回半 蝦型)。宮本の得意種目だが、午前中に行われた予選では大失敗をして24.00点に終わっていた。「みんなに予選で良かったねって。予選で失敗を全部出したんじゃないって言われたので、いい方に考えるようにしました」

 インターハイでは、優勝を期待されながらもこれまで力を発揮できずにいた。1年生の時は2位、昨年は7位に沈んだ。「また去年と同じようになったらどうしよう思って、昨日の夜からずっと寝れなかった。インターハイは3回しかチャンスがない、そのうちの2回がボロボロだったので、絶対に金メダルが欲しいと思っていた。結果が出たのでうれしいし、ホッとしています」。そう言葉にすると感極まり涙ぐんだ。

 前日の夜は、不安で涙し、午前2時過ぎまで寝付けなかったという。試合が始まっても不安は拭えず、足が震え、震えによる踏切のわずかな感覚の違いが、入水の角度を狂わせた。苦手な制限選択飛を首位で折り返すも、6回目、8回目で入水が乱れて、一度は安田にトップを譲った。

 それでも「絶対に負けたくない」という気持ちが悪夢をかき消した。自らの武器を「どんな状況でも最後まで試合をあきらめない気持ちの強さ」と話す宮本。「たとえ50点の差が開いても、相手が最後に0点を出すこともある。『10点差、まだ行ける。得意な種目だし、絶対に私が勝てる』と何度も自分に言い聞かせました」。気がつくと、足の震えは止まっていた。

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山田 智子

愛知県名古屋市生まれ。公益財団法人日本サッカー協会に勤務し、2011 FIFA女子ワールドカップにも帯同。その後、フリーランスのスポーツライターに転身し、東海地方を中心に、サッカー、バスケットボール、フィギュアスケートなどを題材にしたインタビュー記事の執筆を行う。

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