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アスリートの睡眠時間が短くなる理由 2位は「SNSの影響」、カフェインの摂取方法も注意

主な飲料・食品のカフェイン含有量を紹介

 最近も栄養サポートをする社会人アスリートから、睡眠不足の悩みを打ち明けられました。この選手の場合、18時に夕飯を摂ると19時~20時に睡魔が襲うため、コーヒーなどを飲んで目を覚まし、洗濯などをこなしているとのこと。すると今度は眠れなくなり、毎日、24時過ぎに就寝し、朝5時半からウエイトトレーニングをする日々を送っているそうです。

 この選手のように、特に一人暮らしの社会人や大学生アスリートは、炊事や洗濯など家事に割く時間を削ることが難しく、2部練習の日が多くなるとプライベートの時間を確保することが大変かと思います。

 しかし、睡眠は何よりも有効なリカバリー法です。カフェインを摂って目を覚ますのではなく、少しでも早く寝て疲労回復に努めてほしいと思います。

 参考までに食品に含まれるカフェイン量を最後に記しました。海外の保健機関では、健康な成人が摂取しても健康に影響のないカフェインの目安量は、1日400mg(1回あたり200mg)までとしています。

 眠れない、眠っても疲れが抜けない選手は、今一度、食事の時間や生活時間の配分、そしてカフェインの摂り方を見直してみてください。

【主な飲料・食品のカフェイン含有量(mg)】

 インスタントコーヒー1杯(コーヒー粉末2g)80mg、ドリップ式1杯(コーヒ粉末10g)60mg、コーヒー飲料(185ml~285ml)145mg~170mg、煎茶、ほうじ茶、烏龍茶(各100ml)各20mg、玄米茶(100ml)10mg、紅茶(各100ml)30mg、ピュアココア(5g牛乳140ml)7mg、カフェイン入り炭酸飲料(350ml~500ml)35mg~70mg、エナジードリンク(100ml~255ml)50~64mg、チョコレート(25g)7~21mg

参考「日本食品標準成分表2020年版(八丁)」文部科学省
   各飲料・食品メーカーのホームページ商品情報
   日本チョコレート・カカオ協会ホームページ

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(長島 恭子 / Kyoko Nagashima)

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橋本 玲子

株式会社 Food Connection 代表取締役

管理栄養士/公認スポーツ栄養士

 ラグビーワールドカップ(W杯)2019で栄養コンサルティング業務を担当。2003年ラグビーW杯日本代表、サッカーJリーグ横浜F・マリノス(1999年~2017年)、ラグビーリーグワン・埼玉パナソニックワイルドナイツ(2005年~現在)ほか、車いす陸上選手らトップアスリートのコンディション管理を「食と栄養面」からサポート。また、ジュニア世代と保護者に向けてのスポーツ食講座なども行う。著書に『スポ食~世界で戦うアスリートを目ざす子どもたちに~』(ベースボールマガジン社)

URL:http://food-connection.jp/

長島 恭子

編集・ライター。サッカー専門誌を経てフリーランスに。インタビュー記事、健康・ダイエット・トレーニング記事を軸に雑誌、書籍、会員誌で編集・執筆を行う。担当書籍に『世界一やせる走り方』『世界一伸びるストレッチ』(中野ジェームズ修一著)など。

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