米国代表は1年前から食事プラン準備 東京五輪を戦う選手たちの心癒す「食」の存在
「栄養素」以上に大切なエッセンスの詰まった食事
多くの家庭で食べられているシリアルなので、子どもたちの間では「Weet-Bixを何個食べられた?」を競うのが、昔からある光景のようです。以前、ニュージーランドの栄養士から、「プロのラグビー選手は子供の頃に食べたWeet-Bixの数を自慢する」と聞き、なるほど、大人になってからもネタになるほどの定番なのか、と面白かったです。
南アフリカのスポーツ栄養士から上がってきたコンフォード・フードの一つが、試合後のバーベキュー。牛肉のステーキやラムチョップ、ハーブのきいたソーセージを焼き、パンやコーンミールのおかゆを付け合わせにして、トマトや玉ねぎ、唐辛子入りのピリ辛ソースを食べるそうです。
アスリートたちは、常に低脂肪にこだわり、体脂肪率や体重管理のため、ストイックな食事を徹底していると思われるかもしれません。しかし、大変な緊張感のなか、試合に臨む彼らにとって、コンフォード・フードは「栄養素」以上に大切なエッセンスの詰まった食事なのです。
(長島 恭子 / Kyoko Nagashima)