引きこもり、家出を乗り越え…7度目で掴んだプロテスト合格、山下美夢有よりも強かった25歳・和久井麻由の涙
メンタル崩した過去「OBの数え方も分からなくなり…」
和久井は2001年度生まれの「新世紀世代」。ゴルフ好きでハンデ5の母・裕希子さんに練習場に連れられ、7歳でクラブを握った。小6で全国大会に優勝。プロを目指し始め、中学入学時にはコーチの指導を受けるため、両親と山梨に転居。高校時代は通信制の代々木高ゴルフ部に入った。
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中3、高2でも全国制覇。1学年上の安田祐香、西村優菜、吉田優利らに競り勝つこともあった。同学年の笹生、西郷、山下らよりは「一歩先」を走った。だが、2019年に高3で出場した日本女子アマチュア選手権は西郷に逆転されて2位。これを機に歯車が狂い始めた。
「勝っていれば、最終プロテストから受けられたのでショックでした。その後、(国内女子ツアーの)ニトリレディスに推薦出場して10位に入り、プロテストの1次予選も通過しましたが、だんだんと調子が悪くなってしまって……」
同年10月、プロテスト2次予選で和久井は3日間で通算16オーバー。最終Rにも進出できなかった。信じがたい結果だった。
「緊張と不安で全てがダメになりました。途中、OBの数え方も分からなくなり、過大申告もしました。自分自身に情けなさを感じる中、周りから『がっかりした』という声も聞こえてきて、誰とも会いたくなくなりました」
メンタルを崩し、部屋に引きこもった。ゴルフから離れ、家出をした時期もあった。数か月後、裕希子さんから「1度、決めたことはやり通しなさい」と説得され、人目を避けながら練習を再開。だが、コロナ禍で20年度のプロテストは21年春に延期された。和久井にとって約1年半ぶり2度目の挑戦も、1次予選の2週間前に体調を崩した。
「扁桃腺が腫れ、高熱が出て寝込むようになりました。原因は重度のストレスでした。その時点で開催コースのある福島県内のホテルにいましたが、コロナ禍で栃木県から来た私は入院できませんでした。練習もできず、体はボロボロ。2日前に症状は治まりましたが、当日の朝、私の判断で欠場を決めました」
2度目の絶望だったが、同年夏から21年度のプロテストが開催されることが救いだった。その頃、笹生が全米女子オープンを制覇。代々木高の同期である笹生には「おめでとう」と祝福メッセージを送った。
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