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日本で10年ぶり国際試合 相手は韓国、男子アイスホッケー代表が背負う“未来”への覚悟と使命

海外で積んだ経験を日本に還元したいと話す平野裕志朗【写真:JIHF-Photo Nagayama】
海外で積んだ経験を日本に還元したいと話す平野裕志朗【写真:JIHF-Photo Nagayama】

五輪出場への第一歩は世界選手権でのトップディビジョン昇格

 2030年のフランス・アルプス五輪出場を見据える上で、日本がまず取り組むべきは毎年開催される世界選手権でトップディビジョンへの自力昇格だ。現在、日本はディビジョン1A(2部相当)に属し、2位以内でトップディビジョンに自動昇格できる。昇格が叶えば、より多くの日本人選手が海外リーグでプレーする機会が増え、日本アイスホッケー界の強化と底上げが期待できる。鈴木氏は「トップディビジョンに昇格すれば、日本アイスホッケー界の景色を変える大きなステップになります」と説明する。

 現在、ディビジョン1Aには日本、カザフスタン、フランス、ウクライナ、ポーランド、リトアニアの6か国が名を連ねるが、その実力は拮抗しており、昇格と降格の可能性は紙一重。わずかなミスが命取りになりかねない。それだけに開催2週間前の国際試合は、チームとしてプレーや戦略の最終的な確認が行える貴重な場となる。

 現在、世界ランク20位の日本に対し、韓国は23位となっている。毎年冬には両国のプロチームが参加するアジアリーグが開催され、今季こそレッドイーグルス北海道が優勝を飾ったが、昨季までは韓国のHLアニャンが3連覇。ともに強化を進め、アジアのアイスホッケー界を牽引する盟友でもある。世界選手権でディビジョン1B(3部相当)に所属する韓国も2030年の五輪出場を狙っており、韓国の呼びかけをきっかけに強化試合の実施が決まった。

 今季アジアリーグでMVPを受賞した中島は、東洋大4年時の2023年からフル代表入りし、感情や気迫を全面に押し出したプレーで魅せるフォワードの選手だ。昨季はイタリアでプレーし、フィジカル面で勝る海外選手としのぎを削りながら、技術とプレー選択の質に磨きをかけた。「日本が世界で勝ち上がっていくためには、フィジカルの強化が絶対的に必要」と感じた一方で、「日本のチーム力はどの国にも勝るし、システムやプレーの実行度は本当にレベルが高い」と日本が持つ強みに自信を見せる。

 鈴木氏は、最近の世界的な傾向として、コンタクトプレーなどフィジカルな側面以上に、より細かなテクニックを重視したプレースタイルが主流になりつつあると指摘。「まさに日本が得意とするプレースタイル。チームとしての質を高めていけば、五輪出場も実現できる」と大きく頷く。時代の流れが日本に味方する中で臨む5月の世界選手権、そしてその直前の日韓代表戦が持つ意味は大きい。

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