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男子ハンドボール代表監督、突然の監督交代に選手衝撃「何も聞いてなかった」「不安だし心配も…」

パリ五輪まで「真剣勝負」の場はなく、新監督のチーム作りの時間は少ない

 元木は「一緒に五輪を決めたのだから、一緒に出たかった」と話し、東江は「個人としてもチームとしても成長させてもらった。最後までやってほしかった」と言った。福岡高3年の時にシグルドソン監督に呼ばれ、男子では初の高校生代表となった部井久は「恩師。(監督交代は)不安だし、心配もある」と本音を明かした。

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 シグルドソン監督のもと、8年間で築き上げてきた代表チーム。新型コロナ禍で活動が制限される中、確かにチームは成長を続けてきた。その集大成となるべきパリ五輪を目前にしての監督交代。チームへの影響がないはずはない。アジア大会、五輪予選、アジア選手権と厳しい試合を終え、今後パリ五輪まで「真剣勝負」の場はない。3月には欧州遠征も予定されるが、新しい監督のもとでチームを作る時間は少ない。

 男子バスケットボール、バレーボールに続いてパリ五輪出場権を獲得し、上向きムードだった男子日本代表を襲った突然の監督交代。選手たちは「新しい監督のもとで、代表に選ばれるように頑張るだけ」と気持ちを切り替えるように話したが、ショックは隠せない。監督をめぐる日本協会の迷走は過去にもあるだけに、ファンの失望も小さくない。「契約は分からないけれど、これがプロの世界なのか」と東江。異例の辞任劇の裏には日本協会と監督の間でいったい何があったのか。

(後編へ続く)

(荻島 弘一 / Hirokazu Ogishima)

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荻島 弘一

1960年生まれ。大学卒業後、日刊スポーツ新聞社に入社。スポーツ部記者としてサッカーや水泳、柔道など五輪競技を担当。同部デスク、出版社編集長を経て、06年から編集委員として現場に復帰する。山下・斉藤時代の柔道から五輪新競技のブレイキンまで、昭和、平成、令和と長年に渡って幅広くスポーツの現場を取材した。

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