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国際派サッカー選手が提案する異文化交流イベント 小学生に伝える「活躍の場は日本だけじゃない」

人間形成の土台となる小学生での体験「活躍できる場は日本だけじゃない」

 文選手が思い描く「One Asia」は、12歳以下の子どもたちがサッカーというスポーツを通した異文化交流の実現を目指す。参加を想定するのは、自身がプレーし繋がりを持つ日本、韓国、タイ、台湾などの子どもたち。サッカーで交流するだけではなく、数日間滞在しながら訪問した国の文化や生活を体験する。

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「サッカーをずっと続けてくれなくてもいいんです。参加したことで海外に興味を持ったり、外国語を学んでみたいと思ったり、活躍できる場は日本だけじゃないんだと知ってくれればいい。今までにない気付きから刺激を受け、1人でも2人でも面白い発想を持ってくれたら、それでだけでもやる価値がある。脳科学的見地からも小学生での体験は記憶に残りやすく、10代、20代と成長する過程で土台となるものなので、いろいろな経験をして自分の進む道の選択肢を増やすサポートをしたいと思います」

 まずは日本とタイ、日本と台湾のように2チームの交流から始め、開催頻度と参加国・チーム数を増やしていく予定だ。「僕が世界各地を飛び回りながら参加チームを募ります。年1回、半年に1回の開催で終わらせるのではなく、ゆくゆくは毎週のように試合ができるようにして、より世界を身近に感じられる仕組みにしたいですね」と夢は広がる。

 机上の空論で終わらせないためにも、様々な分野で活躍する人々にプレゼンし、フィードバックを得ながら精査。実際にはどのような日程で実施し、費用はどのくらいかかるのか、知人を介して繋がった旅行代理店の協力を得ながら具体策を練っているところで、「今までも、これからも、僕ひとりでは何も成し得ません」と支えてくれる全ての人に感謝する。

「僕は気持ちが先走って行動が追いつかないパッション型の人間。いつも魂だけ半歩先に行ってしまう(笑)。誰かの心を動かすにはパッションが大事。でも、理論的に考えて整合性のとれるロジカルな視点は必要なので、そこは見直さないといけないと。ただ、A-MAPで学ぶうちに気付いたんです。自分の中で完結させる必要はない。僕のパッションに対してバランスが取れるロジカル型の人に協力を仰げばいい。そこに気付いてから実現に向けて一気に加速したように思います」

 未来ある子どもたちの可能性と選択肢を広げたいという文選手の想いが、5年後にはどんな形となっているのか。今から楽しみだ。

(THE ANSWER編集部・佐藤 直子 / Naoko Sato)

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