17歳馬場咲希が予選落ちした2つの要因 関係者の証言、次戦はコンタクトレンズ初装着か
目を見張った巧みなアプローチ
課題が見えた一方で、アプローチの巧みさは目を見張った。初日からたびたび好アプローチを披露し、グリーン周りからピンに寄せ切れなかったは1度だけだった。特に第2日の後半は、9番パー4の90ヤードショットも含め、6ホールで、「寄せワン」のパー。7番パー4では、ピンまで約25ヤードあった第3打をスピンを効かせて80センチに寄せた。
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ボールはカラーにあり、パターでも打てる状況だったが、ウェッジを持った理由を問うと、「アプローチの方に自信があって、カップインが狙えるので」と返した。練習拠点にする山梨・フォレスト鳴沢G&Cで様々な状況を想定し、アプローチ練習を重ねてきたからこそのコメントだ。2日間を通して、フェアウェーキープ率25.00%、パーオン率52.78%、バーディーは3個のみ。この数値で通算4オーバーは、ハイレベルのアプローチ力があったからと言える。
だが、馬場はまだ高2のジュニアゴルファーだ。好不調の波は必ずあり、全米女子アマチュア選手権優勝の凱旋試合で、予選落ちしたことは深刻なことではない。馬場自身にも悲壮感はなく、「大勢のギャラリーを前にプレーできて興奮しました。(予選落ちは)悔しいけど、楽しかったです」と笑顔で言った。未完の大器は、今後も課題を見つけながら成長を目指す。
(THE ANSWER編集部・柳田 通斉 / Michinari Yanagida)