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周囲の批判は「どうでもいい」 稲本潤一が力説、W杯に挑む日本代表に伝えたいこと

2002年大会で「多くの人がサッカーを好きになってくれた」

 自国開催のアドバンテージがあったにせよ、W杯出場2回目での決勝トーナメント進出は、Jリーグや日本代表の強化、個々の選手の成長があったからだ。だが、日本サッカーがさらに上を目指すために、稲本はこの大会で痛感したことがあった。

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「海外でプレーする選手を増やしていかないといけないと思いました。当時は自分やヒデさん(中田英寿)、(川口)能活さん、(小野)伸二と4名しかおらんかったんで、欧州に出て行き、どれだけ個が成長できるかが代表(の強化)に繋がってくると思っていました。まあ、それは今も変わらないことやけどね。けど、今は当時に比べると逆に海外組の選手ばかりで、20年で変わったなあと思います」

 チームの解散後、稲本はメディアから引っ張りだこだった。1998年フランスW杯の3連敗から母国開催のW杯で日本をベスト16に導いた2ゴールは、日本のサッカー熱に火をつけ、大きなレガシーを残してくれた。

「2002年のワールドカップは、サッカーを知らない人も見てくれたし、多くの人がサッカーを好きになってくれたことが一番大きかった。僕もいまだにあのゴールについて言われますし、『あのゴールを見てファンになりました』とか言われましたからね。20年経っても言われるというのは、ワールドカップの影響力の大きさを示すもんやと思います。それだけに多くの人にワールドカップを見てほしいなと思いますね。最近は代表をテレビで見られる機会が少ないので、なかなか難しいですけど、ワールドカップは特別なので」

 稲本はその後、2006年ドイツ大会、10年南アフリカ大会とW杯を3度経験。欧州4か国でプレーし10年に帰国すると、Jリーグ3クラブを渡り歩き、今年から関東サッカーリーグ1部の南葛SCに所属しているが、改めて日本がW杯で勝つためには何が必要だと感じているのだろうか。

「代表チームは“生き物”やし、多様性が大事。上手くて、強い選手が23人いるだけじゃダメで、キャラクターやプレースタイルが異なる選手がいろいろいて、役割もそれぞれ違いがあってチームは成り立つもんやと思いました。あと、やっぱり雰囲気は大事やと思います。対戦相手との力の差がある場合、そこを何で埋めるのかというと、やっぱり一体感しかないと思うんですよ。そうやって差を少しでも埋めていかないと、ワールドカップでは勝てない。その役割を果たしてきたのがゴン(中山雅史)さんとか(川口)能活さんやし、次のワールドカップでは長友(佑都)や(川島)永嗣がその役割を果たす重要な選手やと思いますね」

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佐藤 俊

1963年生まれ。青山学院大学経営学部を卒業後、出版社勤務を経て1993年にフリーランスとして独立。W杯や五輪を現地取材するなどサッカーを中心に追いながら、大学駅伝などの陸上競技や卓球、伝統芸能まで幅広く執筆する。『箱根0区を駆ける者たち』(幻冬舎)、『学ぶ人 宮本恒靖』(文藝春秋)、『越境フットボーラー』(角川書店)、『箱根奪取』(集英社)など著書多数。2019年からは自ら本格的にマラソンを始め、記録更新を追い求めている。

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