[THE ANSWER] スポーツ文化・育成&総合ニュースサイト

女子ゴルフ安田祐香、初Vは目前か 名キャディーが「凄い」と証言した「ゴルフ脳」

ワールドレディスサロンパス杯第3日、ラウンド中の安田(手前)と清水重憲キャディー(2人目)【写真:Getty Images】
ワールドレディスサロンパス杯第3日、ラウンド中の安田(手前)と清水重憲キャディー(2人目)【写真:Getty Images】

清水キャディー「もともと力のある選手。活躍していくと思います」

 小学3年で上田ら多くのプロを輩出した「坂田塾」に入門し、日本代表として海外の試合に多数出場してきた。兵庫・滝川二高2年だった17年6月の日本女子アマ選手権で初優勝。国内ツアーは17年から3年間で20試合に出場し、予選落ちは1度のみ、トップ10は4度も入った。

【注目】育成とその先の未来へ 野球少年・少女、保護者や指導者が知りたい現場の今を発信、野球育成解決サイト「First Pitch」はこちら

 19年4月のアジア太平洋女子アマで日本人初優勝を果たすと、日本人アマ初のエビアン選手権と全英女子オープンの海外メジャー切符2枚をゲット。エビアン選手権は37位で日本女子26年ぶり4人目となる海外メジャーのベストアマを獲得した。若くして持ち合わせるマネジメント力の高さは「ナショナルチームで経験してきたというのもあると思います」と清水キャディー。海外の難コースで磨かれた。

 輝かしい実績を携えてプロ転向し、逸材の多い世代で最も注目された。しかし、古江彩佳が通算7勝で21年賞金ランク2位、西村優菜が4勝、吉田優利が2勝。同学年の選手たちが早々に結果を残した一方、悔しさを味わい続けている。

 清水キャディーは言った。

「もともと力のある選手。同期が先に行ってしまって焦りもあったと思います。でも、一度上に来るようになったら、どんどん活躍していく選手だと思いますよ」

 ルーキーイヤーの20年には首痛に悩まされ、線の細さを補うべく食トレにも力を入れてきた。私が取材に行った15日までのほけんの窓口レディースは21位。まだ今は不安定な部分が多いかもしれない。だが、精密機械のように再現性が高く、力感のない美しいスイングは随所に見られた。初優勝は近いはずだ。

 豪快なショットや絶妙なパットは、見る側にわかりやすい。でも、安田のようにハイレベルなマネジメントを駆使するプレーだって面白い。近い将来、ゴルフの魅力を存分に伝えられる選手に――。そうなってくれると期待している。

(THE ANSWER編集部・浜田 洋平 / Yohei Hamada)

1 2
W-ANS ACADEMY
ポカリスエット ゼリー|ポカリスエット公式サイト|大塚製薬
DAZN
スマートコーチは、専門コーチとネットでつながり、動画の送りあいで上達を目指す新しい形のオンラインレッスンプラットフォーム
THE ANSWER的「国際女性ウィーク」
UNIVAS
N-FADP
#青春のアザーカット
One Rugby関連記事へ
THE ANSWER 取材記者・WEBアシスタント募集