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市長へのメール1通で変わった障害者の環境 東京パラリンピックが繋ぐべきレガシーとは

東京パラが残したレガシーとは【写真:荒川祐史】
東京パラが残したレガシーとは【写真:荒川祐史】

東京パラリンピックが次世代に残したレガシーとは

 単に大規模スポーツイベントを開催するだけではなく、次の世代へ、未来へ、何を“レガシー”として受け継ぐことができるのか。2019年のラグビーワールドカップ、そして東京オリンピックでも注目を集めたテーマだが、東京パラが残したレガシーについて、三阪さんはこう語る。

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「パラスポーツを受け入れたり、当たり前にある環境作りをしようとしたりする自治体が生まれました。大きかったのは、パラリンピックでのホストタウンの存在。ホストタウンとして整えた環境を共生社会の実現に向けて残そうという動きが多いと聞きます。

 例えば、車いすラグビーでは青森県三沢市がカナダのホストタウンとして準備を進めていましたが、コロナ禍で来訪できず。それでも三沢市にある体育館で車いすスポーツができるようになったり、施設周辺をバリアフリーに変えてくれたり、ホストタウンになることをきっかけに自治体が変わろうとしていることは大きなレガシーになると思います」

 三阪さんが理事を務めるNPO法人「One Rugby」は昨年12月に江戸川区陸上競技場でイベントを開催し、車いすラグビーをはじめ、聴覚障害者向けのデフラグビー、視覚障害者向けのブラインドラグビーなどの体験会も行った。開催に協力を惜しまなかった江戸川区も東京パラリンピックではオランダのホストタウンとなり、パラスポーツ22競技を楽しめる環境を整え、街のユニバーサルデザイン化や心のバリアフリーに取り組んでいる。

「きっかけは大事だと思います。ホストタウンになることも、僕が市長に抗議メールを送ったことも、何かが始まるきっかけになりました。東京パラをきっかけにスポーツをやりたいと思う障害者、何か一緒にできるんじゃないかと考える健常者が増えたと思います。そこでパラスポーツの競技団体が、東京パラである程度の結果が出たと一息ついてしまったら、一過性のブームで終わってしまいます。開催まで粛々と蒔き続けてきた種がようやく芽を出したところで、ここからいかに水を与え、成長させていくかという作業。そこが競技団体も自治体も踏むべき次のステップなんだと思います」

 東京パラリンピック開催はゴールではなく、そこから始まる未来へのきっかけ。開催で見えた成果と課題に向き合いながら、よりよい環境作りに向けて一歩ずつでも前進し続けることが大切なのかもしれない。

(THE ANSWER編集部・佐藤 直子 / Naoko Sato)

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