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国籍を「KOREA」に変更し挑んだ19人 韓国人記者に聞いた“帰化選手事情”

韓国人記者に聞くと、かなり肯定的な意見…その理由とは?

 五輪取材に来ていた韓国メディアの江原日報記者に韓国代表の帰化選手事情を聞いたら、かなり肯定的な意見で驚いた。

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「お察し通り、これまでの韓国では帰化選手については否定的な考えが多かったです。しかし、平昌五輪をきっかけに、その考え方がかなり変わったことは確かです。なぜなら、開催地なのにアイスホッケーや他の競技でも競技人口の底辺が不足していて、世界水準にかなり遅れているという面があったため、帰化選手を活用して世界のレベルに合わせていかなければいけないことを国民たちが納得し、今回の五輪開催を契機に、それまでのような否定的な意識がなくなったように思います。五輪開催が最も重要なきっかけになったと言って間違いないです。

 また、多くのプロスポーツで海外の選手が活躍している中で、帰化する選手が一人二人と増えてきて、徐々に認識が変わってきていたかもしれません。そういう面でも、以前はタブーだったことが崩れて、全体的にグローバルなマインドに変わってきたことで、拒否感がなくなっているような気がします。私の記憶では、この冬季五輪から帰化選手が増えたはずです。今回は特異なケースで全種目に(韓国人選手が)出ないと行けないから。競技力の弱く、認知度が低い競技のところを中心に、戦略的に帰化政策を取っていたと思います」

 大韓体育会(韓国オリンピック委員会)は2010年から体育分野の優秀な人材を特別帰化として積極的に受け入れてきたようで、通常は帰化すれば元の国籍を失効するところを、特別帰化では元の国籍を放棄しなくても良くなったことで、ハードルが低くなったことが後押しした。

 今回の平昌五輪で帰化選手19人は5種目に出場。種目別では、アイスホッケーが一番多く、女子4人、男子7人の計11人、バイアスロンではロシア出身の女子選手が3人、ドイツ出身の女子リュージュ選手が1人、そしてフィギュアスケートのアイスダンスでは日系米国人の女子と米国出身の男子のカップルがいた。帰化選手の中には、女子アイスホッケー選手の1人とクロスカントリー選手の1人は、多文化家族(両親のどちらかが韓国人で二重国籍)として生まれ、国籍選択時に韓国を選んだ選手である。

 帰化選手たちでメダルを獲った選手はいなかったが、それでも予想以上の出来で入賞した選手はいた。リュージュ女子ではドイツ出身の帰化選手が8位入賞して、韓国リュージュ史上最高の成績だった。また、ロシア出身の帰化選手が出場したバイアスロンでも活躍が光り、韓国国籍の選手として最高順位を記録してみせた。

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