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ポスト福岡堅樹は“滑り込み”代表入りの新星 サンウルブズ戦で注目「3人の新戦力」

2023年のヒーローは誰だ――。ラグビー日本代表は12日に静岡・エコパスタジアムでサンウルブズとの強化試合を行い、新型コロナウイルスの影響により2019年ワールドカップ(W杯)日本大会以降中断されてきた実戦を再開する。26日にはブリティッシュ&アイリッシュライオンズ(英国・エディバラ)、7月3日には敵地ダブリンでアイルランド代表とのテストマッチも待ち受ける。2年ぶりに集まった新生日本代表がゴールに見据えるのは、フランスが舞台になる23年W杯。19年大会を越える4強入りに挑む大会へ、新たに選出されたメンバーから誰が勝ち残るのか。次世代“桜の戦士”の実力と可能性を検証する。(文=吉田宏)

ポスト福岡の期待がかかる高橋汰地(左)と若手有望株の齋藤直人【写真提供:JRFU】
ポスト福岡の期待がかかる高橋汰地(左)と若手有望株の齋藤直人【写真提供:JRFU】

吉田宏記者が次世代の“桜の戦士”を検証

 2023年のヒーローは誰だ――。ラグビー日本代表は12日に静岡・エコパスタジアムでサンウルブズとの強化試合を行い、新型コロナウイルスの影響により2019年ワールドカップ(W杯)日本大会以降中断されてきた実戦を再開する。26日にはブリティッシュ&アイリッシュライオンズ(英国・エディバラ)、7月3日には敵地ダブリンでアイルランド代表とのテストマッチも待ち受ける。2年ぶりに集まった新生日本代表がゴールに見据えるのは、フランスが舞台になる23年W杯。19年大会を越える4強入りに挑む大会へ、新たに選出されたメンバーから誰が勝ち残るのか。次世代“桜の戦士”の実力と可能性を検証する。(文=吉田宏)

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 2年ぶりのキックオフの鼓動が高鳴る中で、すでに戦いは始まっている。2年後のW杯メンバーを賭けたサバイバルだ。

 一部選手を除き5月25日から始まった大分・別府合宿を乗り越えたのは38人。怪我やコンディション不良で10日現在で3人がチームを離れ、5人が追加招集される中で、13人のテストマッチを経験しないノンキャップメンバーが代表デビューへの挑戦を続けている。

 以前のコラムでも触れたように、2021年シーズンの日本代表は、国内居住36か月をクリアする外国出身選手のセレクションが大きなポイントになる、そのため“ルーキー”13人の内訳は、外国人選手7人、日本生まれの選手6人。即戦力の海外勢と、将来性を期待された日本選手という傾向はあるが、2023年への可能性という視点で、新たな力を見ていきたい。

 成長を期待される若手の中で、今季のテストマッチデビューに手を掛けているのがSH齋藤直人(サントリーサンゴリアス)だ。12日の強化試合は、日本代表から9人のメンバーが対戦相手のサンウルブズに回る。そのため“紅白戦”のようなゲームになるが、新鋭SHは先発15人中13人を19年W杯戦士で固めた代表側の控えメンバーに選ばれた。

 閉幕したばかりの2020-21年シーズンにトップリーグ(TL)デビューしたばかりの齋藤だが、すでに桐蔭学園高、早大と所属チームで日本一を経験するなど実績は証明済み。素早いボール捌きからの正確なパスでBKラインを加速させ、戦術的なキックやチャンスを見抜くサイドアタックと視野の広さ、判断力でも高い能力を見せてきた。日本代表を率いるジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチ(HC)が選手に求めてきた、ハイテンポでボールを大きく動かすスタイルにもマッチする9番だ。

 別府合宿中の取材では「今は(代表でのプレーを)確認する段階。毎日新しいことをやっている状態なので、まずは目の前のことを1日1日達成していきたい」と初々しさを覗かせたが、サントリーに入社した20年にはサンウルブズの一員としてスーパーラグビー(SR)にも出場。所属チームでのデビュー前に、世界最高峰のリーグでプレーして国際経験も積んでいる。

 そのサンウルブズでは、ゴール前での巧みなステップとパスでトライを演出するなど、攻撃面で期待通りの活躍を見せたのと同時に、相手の大型FWへも果敢なタックルを見せるなど強気のプレーも披露。「(サンウルブズでの)プラスになったことはすごくあったと思う。スピード感だったり、フィジカルのところで、大学からTLに上がる間にSRの舞台を経験したことで、体だったり目が慣れた印象がある」と自信も深めている。サントリーでも、同じSHで日本代表の流大との練習を積む中で「2019年W杯でいちばん多く9番を着けていた選手と、いちばん近くでプレーしたことで、自分の足りない部分だったり、逆に自分が自信を持てた部分がすごく明確になった」と振り返る。

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吉田 宏

サンケイスポーツ紙で1995年からラグビー担当となり、担当記者1人の時代も含めて20年以上に渡り365日欠かさずラグビー情報を掲載し続けた。1996年アトランタ五輪でのサッカー日本代表のブラジル撃破と2015年ラグビーW杯の南アフリカ戦勝利という、歴史に残る番狂わせ2試合を現場記者として取材。2019年4月から、フリーランスのラグビーライターとして取材を続けている。長い担当記者として培った人脈や情報網を生かし、向井昭吾、ジョン・カーワン、エディー・ジョーンズら歴代の日本代表指導者人事などをスクープ。ラグビーW杯は1999、2003、07、11、15、19年と6大会連続で取材。

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