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【THIS IS MY CLUB】「僕が引退後も山雅で仕事を続ける理由」 松本山雅・鐡戸強化担当の“クラブ愛”

サッカーJリーグは6月27日にJ2が再開、J3が開幕、7月4日にJ1が再開する。サポーターにとっては待ちに待った瞬間を目前に、複数のメディアによって構成される「DAZN Jリーグ推進委員会」はJリーグ全56クラブの主力選手、クラブ幹部、スタッフをインタビュー。「THIS IS MY CLUB - FOR RESTART WITH LOVE -」と題した企画で、開幕、再開を熱く盛り上げる。

松本山雅FC強化担当の鐡戸裕史氏【写真:(C)松本山雅FC】
松本山雅FC強化担当の鐡戸裕史氏【写真:(C)松本山雅FC】

選手、スタッフとして12年目、チームの屋台骨を支え続ける強化担当の思い

 サッカーJリーグは6月27日にJ2が再開、J3が開幕、7月4日にJ1が再開する。サポーターにとっては待ちに待った瞬間を目前に、複数のメディアによって構成される「DAZN Jリーグ推進委員会」はJリーグ全56クラブの主力選手、クラブ幹部、スタッフをインタビュー。「THIS IS MY CLUB – FOR RESTART WITH LOVE -」と題した企画で、開幕、再開を熱く盛り上げる。

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 THE ANSWERではJ2からJ1への返り咲きを目指す松本山雅FCの強化担当、鐡戸裕史氏を直撃。現役、スタッフとして山雅を知り尽くす男が愛するクラブへの思いを語った。

 ◇ ◇ ◇

 鐡戸裕史が松本の地を初めて踏んで、今年で12年目になる。

 熊本県で生まれ育ち、大学からは同じ九州の佐賀県へ。社会人リーグでのプレーを経て、サガン鳥栖でアマチュア契約からプロ契約を勝ち取った努力の人だ。

 2009年に松本山雅FCに加入。当時、クラブは北信越リーグ1部に所属していた。以降、カテゴリーが上がり、クラブの規模が大きくなっていく過程を体感してきた。

 2016シーズン限りで現役を退き、翌年からはクラブアンバサダーに就任する。ホームタウン活動や広報活動、あるいは地域の活動にも積極的に顔を出し、今年からは兼任していたチーム統括本部の仕事に選任する形で『強化担当』の肩書きに。

 山雅サポーターで鐡戸を知らない人はいないだろう。168cmの小兵ながらガッツ溢れるプレーが持ち味で、サイドバックやウイングバックとしてプレー。勝利への飽くなき欲求で長きにわたってチームを支えた。

 あらためて現役当時を自己分析してもらうと、照れ臭そうに笑いながらもこんな話をしてくれた。

「自分は技術や上手さが持ち味というタイプではなかったですね。体は小さくても、泥臭くあきらめずにプレーするのが特徴だったと思います。ポジション的にも守備の役割が多かったですし。現役時代、最後の3年間くらいはスタメンでの出場機会が減り、ベンチを温める時間やメンバー外の機会が増えました。選手である以上は試合に出場してチームの勝利に貢献したいのは当たり前。でも11人だけでチームが勝てるわけではない。約30人いるチームの中で、もし試合に出られなくても必ず役割があります。一人ひとりの働きかけや存在に価値があるはず。それを考えて行動に移すことが、自分自身のアイデンティティだったのかもしれません」

 引退してアンバサダーに就任した鐡戸は、初めて観客席に立ってピッチに視線を向けた。緑色の芝生の絨毯は美しく、ウォーミングアップから真剣な目つきの選手の姿に時間を忘れた。

 我に返ったのは、サポーターからの大音量の声援が響き渡った瞬間だった。

「初めて山雅サポーターが陣取るゴール裏に行った時の光景は忘れません。スタンドから見える選手は輝いていて、声を枯らして応援する人たちはみんな真剣で、それでいてものすごく楽しそう。それから、みんなが飛び跳ねるから本当に地響きがするんですよ。鳥肌が立ちました。現役時代から応援してくれる方々の存在に励まされてきましたが、引退して立場が変わらないと分からないこともありました。それ以来、アルウィンで開催されるホームゲームでは毎試合コンコースを歩いて、スタンドから見える景色と、応援してくれている人たちの表情を見るようにしています」

 現在は裏方としてクラブを支える立場になった。契約関係の書類作成など事務仕事をこなし、期限付き移籍している選手の現況確認を担当する。さらに時間を見つけてはトップチームやユースの練習グラウンドにも足を運ぶようにしている。

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