全体練習の“弊害”「適正な負荷かからない」 敏腕コーチが「パルクール」を導入するワケ
「今の子どもたちは体を動かす経験がなさすぎる」
「パルクールは、難易度に合わせて自分のペースでできるので、上手な子はどんどん難易度の高いものをこなしていきます。野球の練習も、個人で差をつけることが大切だと感じています。例えば、スローイングが苦手な子はボール回しに参加するのではなく、個別でスローイング練習をした方がいいでしょうし、上手な子はもっと距離を広げたり、タイムを短くしたりするなど、もっと別の負荷をかけたものをやらせるべきだと思っています」
足を速くしたい、打率を上げたい…野球上達に“必須の能力”を学ぶ「運動神経向上LIVE」開催
遊び感覚の中でも、競争心をあおることは忘れない。2021年のチーム立ち上げ当初、当時中学1年生のパルクールジュニア王者にコーチを依頼。同年代の動きに刺激された選手たちは、我先にと競い合いながら上達していったという。
「今の子どもたちは体を動かす経験がなさすぎて、切り返しの時に捻挫をしたり、頭から帰塁した時に肩を脱臼したりするケースが増えています。昔だったら教えなくてよかったことを練習させないと危ない時代になっているので、そういった動きをパルクールの中でさせています」
高島さんは、21日から開催されるイベント「運動神経向上LIVE」に出演予定。野球におけるパルクールの有効性などを語ってくれる。
(内田 勝治 / Katsuharu Uchida)