転んで“顔面打ちつける”子多発の要因は? 運動音痴の「思い込み」がもたらすリスク
転ぶ時に手を出せない? 克服に向けてあえて作る“危険”
近年顕著になっている運動神経に関する課題の1つに、「空間把握能力」(空間認識能力)の低下がある。空間における物の位置や状態を認知して反応する能力が鈍く、保育園や幼稚園では園児が転んだ時に手を出せず、顔面を地面に打ち付けるケースが多発しているという。「危険」とされ避けられがちな“外遊び”の経験が減っていることが主な要因だと考えられている。
足を速くしたい、打率を上げたい…野球上達に“必須の能力”を学ぶ「運動神経向上LIVE」開催
これを野球に置き換えると、「フライを捕れない」「速い球を打てない」「(投手が)ベースカバーをうまくできない」「(打者が)打球を追いすぎてベースをしっかり踏めない」といった悩みにつながる。
コーディネーショントレーニングではこういった悩みを改善する場合、7つの能力の1つである「定位」を鍛える。相手や物との距離・位置関係を正しく把握する能力で、例えば「後ろ向きに歩かせる」危険な状況をあえて作ることで、後ろに何があるか、後ろの物に当たらないためにはどう動くべきかを考えられるようになる。悩みを「不得意」で終わらせるのではなく、コーディネーショントレーニングを通じて早い段階から克服するのが土屋さんの狙いだ。
「コーディネーショントレーニングは『できない』が前提としてあります。ですから、指導者が取り入れる際には、子どもができないから茶化すとか、笑うとかはなしにしてほしい。指摘するべきは、チャレンジしないこと。『ナイスチャレンジ』と言う心がけが必要です」と語る土屋さんは、21日から開催されるイベント「運動神経向上LIVE」に出演予定。指導者や保護者に、子どもの可能性をつぶさず「運動環境」の整備に注力してほしいと願っている。
(川浪 康太郎 / Kotaro Kawanami)
土屋朋弘さんも登場…子どもの運動神経向上に役立つトレーニングを紹介!
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