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独名将が40年前に見抜いた日本人サッカー選手の特徴 現代に通じる共通の課題とは

本来は右利きの奥寺が獲得した、左利きのトレードマーク

 そして奥寺は、プロ初のシーズンとなった1977-78シーズンに国内二冠の獲得に貢献し、ブンデスリーガ1部で9年間もプレーを続けることになるのだ。

 奥寺のトレードマークは、強烈な左足のシュートやスピードに乗ったドリブルからのクロスだった。だが本来は右利きの選手だった。

 スピード、器用さを備え、あとは積極性を表現できれば成功する――。

 バイスバイラーは、この頃から見事に日本人選手の特徴を見抜いていた。この言葉は今の日本人選手たちにも、そのまま適用できるアドバイスである。

(文中敬称略)

【了】

加部究●文 text by Kiwamu Kabe

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加部 究

1958年生まれ。大学卒業後、スポーツ新聞社に勤めるが86年メキシコW杯を観戦するために3年で退社。その後フリーランスのスポーツライターに転身し、W杯は7回現地取材した。育成年代にも造詣が深く、多くの指導者と親交が深い。指導者、選手ら約150人にロングインタビューを実施。長男は元Jリーガーの加部未蘭。最近、選手主体のボトムアップ方式で部活に取り組む堀越高校サッカー部のノンフィクション『毎日の部活が高校生活一番の宝物』(竹書房)を上梓。『日本サッカー戦記~青銅の時代から新世紀へ』『サッカー通訳戦記』『それでも「美談」になる高校サッカーの非常識』(いずれもカンゼン)、『大和魂のモダンサッカー』『サッカー移民』(ともに双葉社)、『祝祭』(小学館文庫)など著書多数。

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