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冬の王者・福岡第一が4強 健闘の東山を終盤圧倒、前回覇者と激突へ「必ず優勝を」

終盤に東山を突き放す、河村「必ず優勝したい」

 それでも、福岡第一は留学生のスティーブがゴール下でブロックやリバウンドを連発して存在感を発揮。東山は、シュートまでは持ち込めていたが、松野圭恭(3年)や中川泰志(2年)のレイアップが落ちるなど、元々狙っていた「点の取り合い」(大澤徹也コーチ)での逆転ができなかった。最も点差が近付いたのは、第3ピリオド。福岡第一で献身的なプレーが目立っていた内尾聡理(3年)がベンチに退いた時間帯に、東山がペースアップ。米須が自ら切り込んで連続得点を挙げた。米須は「勢いのまま打つシュートが多くなっていたので、自分がやらなければダメだと大澤先生に言われた。ステップでしっかりと(身体が)止まった状態から打って、これでいいんだと思ったけど、最後まで続けられなかった」と手応えと同時に課題を感じさせられていた。

 第3ピリオドで一時3点差となり、第4ピリオドのスタート時も4点差でまだチャンスはあった。しかし、焦りが出始めた東山は徐々に攻撃の精度を欠き、福岡第一の速攻が生き始めた。東山はフリースローも入らず、最後の最後で引き離された。福岡第一の河村は「思っていたより、苦しめられた」と素直に認めたが、立ち止まる気はない。「インターハイは(控えだった)1年の時も、年代別日本代表の活動でいなかった昨年も、良い思い出がない。必ず優勝したい」と強い決意を示した。翌8月1日の準決勝で、福岡第一は、前回優勝の開志国際(新潟)と対戦する。

◇インターハイのバスケットボールは7月28日から8月2日まで熱戦が繰り広げられる。今大会は全国高体連公式インターハイ応援サイト「インハイTV」を展開。インターハイ全30競技の熱戦を無料で配信中。また、映像は試合終了後でもさかのぼって視聴でき、熱戦を振り返ることができる。

(平野 貴也 / Takaya Hirano)

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